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5号(授業作りの配慮点、一側性難聴児童生徒の集い報告、中学部紹介など)

2026年9月1日
発行:きこえとことば支援センター(秋田県立聴覚支援学校内)

聞こえにくい児童生徒の授業づくりの配慮点②

日本学校保健会より「難聴の児童生徒への聞こえの支援」が10年ぶりに改訂されました。日々の授業や学校生活の際の配慮等についてまとめられており、通常の学級に在籍する児童生徒の担当者や交流学級でできる支援のヒントも多数あります。今回は、その中から日々の指導ですぐに活用できるものを抜粋してお伝えします。

友人の発言やグループ活動

  • 一人ずつ発言:同時発言を避け、静かになってから順番に話す。
  • 要点の復唱:教職員が発言内容や要点を復唱する。
  • 板書での視覚化:主要な意見やキーワードを板書する。

作業中の聞き取りや手順の理解

  • 注意の集中:「手を止めて、こちらをみてください」「これから大切な説明をします」と明確に指示。
  • 聴く時間の確保:作業と説明の時間を明確に分ける。

全校集会・校外学習など特殊な学習場面

  • 全体集会等は壇上に補聴援助システムを設置する。必要な情報は、再度近くでメモ等で補足したり、音声文字変換アプリを用いて文字化したりする。
  • 校外学習当日の流れや訪問先のパンフレットを事前に渡す。

ウェブサイトでも閲覧できます。
【引用】日本学校保健会「難聴の児童生徒への聞こえの支援」(令和7年度版)

一側性難聴児童生徒の集いを終えて8月8日(土曜日)報告

保護者を含め6名の参加でした。今年度は、体験談の動画視聴(当時高校2年生櫻庭さん)、児童生徒と保護者に分かれての座談会を行いました。

児童生徒グループは趣味や夏休みの楽しみなどをざっくばらんに話しつつ、「先生には左耳が聞こえないと話している」「友達に無視したと誤解されたことがあった」等、工夫や経験を共有する機会となりました。

また、小学校の先生の参加もありました。個別相談を行い、一側性難聴の子どもへの具体的な配慮等についても情報提供しています。

感想(一部抜粋)

  • 他の人の話を聞くと、自分の環境とは違うので新鮮に感じた。
  • 中学生になった今改めて聞くと実感を伴う内容で、参考になることがたくさんあって、本当にありがたく思いました。
  • 小・中・高と進むにつれて、困難さが増えることが分かった。担当している児童に体験談を見せたいと思った。

聴覚支援学校中学部紹介

中学部には、中学校と同じ教科書を使って勉強する教育課程と各教科等を合わせた指導を中心とする教育課程があります。今回は「各教科等を合わせて指導する教育課程」の自立活動におけることばの指導について紹介します。

時間:毎朝15分
対象:3学年合同
・行事や季節に関することばを取り上げ、手話表現を確認し読んだり書いたりする。
・テーマに沿って関連することばを集めたり、分類したり、理由を付けて発表する。
・扱ったことばは、各教科や休み時間、帰りの会などでも繰り返し取り上げる。など

時間:週1時間
対象:学級
・一人一人の実態に合わせて課題を設定し、個に応じたことばの定着を図る。
・体験したことなどを手話やことばで振り返り、文章で表したり視写したりする。
・学びを学級で共有し、生徒同士のコミュニケーションが深まるように支援する。など

上記の時間における指導の他、学校生活全体を通してことばの学びを大切にしており、自分の思いや考えを表現できる生徒、周囲の人とことばのやりとりを通してともに歩む生徒の育成を目指して指導しています。

〈中学部説明会のご案内〉

今年の中学部説明会は9月25日(金曜日)(小・中学生向け)、11月25日(水曜日)(特別支援学校向け)の2回行います。教頭までお問い合わせください。

〈高等部説明会のご案内〉

9月8日(火曜日)に高等部・高等部専攻科説明会を行います。聞こえにくさに配慮した授業の見学、普通科、産業技術科、情報デザイン科の学習内容についての説明をします。中学1年生、2年生の参加も可能です。この他、教育相談や体験学習を随時受け付けていますので、ご相談ください。

令和8年度聴覚障害教育担当者研修会「人工内耳について」8月6日(木曜日)

本研修会は、本校の全校自立活動研修会の一環として行っています。今回は「人工内耳」に関する内容のため、県内難聴学級で人工内耳装用児童生徒担当者にご案内し、参集とオンラインを合わせて6名の先生方にご参加いただきました。

株式会社日本コクレア クリニカルサポート部 上野秋花氏より、人工内耳のメカニズム・最新のインプラントとサウンドプロセッサ・日常的なお手入れ、トラブルシューティングなどについてお話しいただきました。

人工内耳は医療機器で詳しい情報が得にくいため、こうした研修会をご活用ください。

お知らせ

第2、3回全校授業研究会

授業参観と研究会を通して、授業における支援方法などを知っていただくことができます。

◆第2回10月20日(火曜日)幼稚部
◆第3回10月22日(木曜日)高等部(2年地学基礎)

希望の方は下記にお問い合わせください。

第2回オンライン情報交換ルーム

難聴のお子さんを担当している先生方がつながり、情報交換をしたり悩みを相談し合ったりできればと思います。
◆第2回10月9日(金曜日)15時45分から16時30分まで

学校宛てにご案内を送付します。

お問い合わせ

きこえとことば支援センター(秋田県立聴覚支援学校内)
直通携帯電話:090-8784-6302 
〒010-1409 秋田市南ケ丘一丁目1番1号
聴覚支援学校
TEL:018-889-8572
ファクス:018-889-8575             
Eメール:chokaku-s_shien@akita-pref.ed.jp

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