視覚障害者の生活~ココヨム~
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
今回は、お菓子の箱に付けられた溝について、本校の全盲教員・ゴトウさん(仮名)に使い勝手を試してもらいました。
チューモ君:ゴトウさん、「ココヨム」はもう試しましたか?
ゴトウ :それはなんですか?
チューモ君:ロッテのお菓子の箱に付けられた、四角形の溝なんですけど、その面に、賞味期限や製造番号、アレルギー物質の情報などが書かれているんですよ。スマホの読み上げアプリで読み取るときに、どこを写せばいいか分かりやすいという取組です。最近、お店で見つけました。
ゴトウ :触ってみていいですか? (箱のあちこちを触ってみる)
チューモ君:一番小さい四角の面(小口)に付いてますよ。
ゴトウ :あぁ、ここですね。とても分かりやすいです。反対側には、付いていない、と。うん、分かりやすいです。
チューモ君:スマホで読み取るのは、どうですか?。
ゴトウ :SeeingAIを使ってみますね。(読み取る)ちゃんと全部読み取れました。「ここまで」と書かれているので、最後も分かりやすいですね。これは、全部の商品に付いているんですか?
チューモ君:今のところ、ロッテの一部の商品ですけれど、ロッテでは、他のメーカーにも呼びかけたいらしいですよ。
ゴトウ :それはいいですね。あと、できれば、袋菓子にも同じような工夫がほしいですね。この前、自分で買ってきたのり塩味のポテトチップスと間違えて、妻のコンソメ味のを食べて叱られたので。
チューモ君:いや、それは、SeeingAIで袋の前面を読み取ればいいのでは? でも、賞味期限やアレルギー物質の情報は、すべての商品で分かりやすくなるといいですね。
<解説>
菓子メーカーのロッテは、2026年8月下旬に、商品名や賞味期限、アレルギー情報などを記載した位置を触って分かるようにしたパッケージの仕組みを発表しました。
紙箱に設けた四角の溝を目印にすることで、視覚障害者が音声読み上げアプリを使う際、スマートフォンのカメラを向ける場所を探しやすくするというもので、「ココヨム」という名称とし、他のメーカーにも広げていきたいとしています。
「チョコパイ」「カスタードケーキ」「プレミアムガーナ」を対象に、9月から順次投入とされていて、スーパーに行くたびに探していたのですが、10月に入り、秋田市内でもようやく見かけるようになりました。
※チューモ君とゴトウさんのやりとりの中に出てきたSeeingAIとは、文字情報や周囲の様子、お札の種類、色、明るさなどを読み取ってくれるアプリです。