視覚障害児のための教材・教具
視覚障害児のための主な教材・教具としては、次のようなものがあります。
教科書
点字教科書
検定教科書を盲児の適合する内容に編集しています。
拡大教科書
検定教科書を弱視児の多くに適応できるよう拡大化して編集。平成20年度から、盲学校および小・中学校の弱視学級在籍児に加えて、小・中学校の通常の学級の弱視の児童生徒に対しても無償給与されることになりました。
基本的に、18ポイント、22ポイント、26ポイントの3種類のサイズがあります。小学校低学年向けには30ポイントのものもあります。
PDF版拡大図書
PDF版拡大図書は、弱視児童生徒の持ち運びやすさ、見やすさ、使いやすさ、セキュリティ等を考慮して作成されたタブレット端末(iPad)で利用できる拡大教科書です。アプリ「UDブラウザ」と組み合わせて使います。詳しくは慶應義塾大学「PDF版拡大図書」をご覧ください。
様々な補助具
点字を書き表すための器具


凸教材等を作製するための器具


立体的な教材


計算のための器具


作図のための器具


作図のための器具

拡大器具



歩行を補助する器具

視覚障害者のスポーツについて
サウンドテーブルテニス(盲人卓球)
ラバーのないラケットと鈴入りボールを使い、ボールはネットの下を転がします。ラケットとボールの音を頼りに返球し合います。卓球台は1枚板で、コート面には縁がついています。
フロアーバレーボール(盲人バレー)
コートサイズと人数は6人制バレーボールと同じです。ネットの下を鈴入りのボールが行き来します。前衛は全盲で後衛は弱視で構成します。
グランドソフトボール(盲人野球)
ハンドボールを使用し、ピッチャーはボールを転がして投球します。ベースは走塁用と守備用が区別されて配置されます。1チームは10名(内全盲は4名)で編成されます。
ゴールボール
1チーム3人の選手が、鈴の入ったボールを転がすように投げ合って、味方ゴールを守りながら、相手ゴールにボールを入れて得点を競う競技です。パラリンピック種目になっています。
ブラインドサッカー
フットサルをもとに考案されたスポーツで、アイマスクを着け、声や音を頼りにプレーする5人制サッカーです。パラリンピック種目になっています。また、障害の程度により、弱視の選手が、アイマスクを装着せず、音の出ないボールを用いてプレーする「ロービジョンフットサル」という種目もあります。
体を動かしやすい競技には、水泳やジョギングが挙げられます。眼に衝撃を与えないようにという指示を受けている弱視児が参加する場合は、接触プレーのある競技などで特別ルールを設けるなどの配慮が必要なこともあります。