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六点鐘213号

巻頭言「今年度を振り返って」

校長  伊藤 潤
 三寒四温の言葉通り、厳しい寒さの中にも時折春の気配が混じる季節となりました。秋田県の本格的な春はもう少し先ですが、校内には一年を締めくくる幼児児童生徒の真剣なまなざしと活気ある声が響いています。
 今年度を振り返る際、避けて通れないのは、秋から冬にかけて数えること18日間にも及んだ校舎敷地内への熊の出没です。まるで天気の話をするように、熊情報を伝え合うという、誰もが経験したことのない状況でした。安全・安心のため、緊急対応マニュアルを整備し、屋外活動を制限したり、自動ドアを手動にしたりなどの対応をしました。幸い、物的、人的な被害はありませんでしたが、私たちの安全・安心が脅かされるという、かつてない緊張の日々が続きました。本校幼児児童生徒にとって、熊出没への不安は計り知れないものでしたが、その暗い影を払拭してくれたのは、15名の幼児児童生徒たちが自ら放つ「学びへの熱い思い」と「絆」の強さでした。
 特に、秋盲祭で見せたあの一体感は、困難な状況下にあっても自分たちにできることを模索し、仲間と心を重ねることで生まれた、何物にも代えがたい成果でした。また、寄宿舎においても、年長者が後輩を導き、互いの自立に向けて切磋琢磨する、年齢を超えた深い交流が見られました。こうした経験の一つ一つが、不安を勇気に変え、前を向く力となったのです。
 本校の教育目標の一文には「進んで自立と社会参加に向かう人間を育てる」とあります。この「進んで」という言葉には、どのような状況下でも自ら考え、行動し、自らの道を切り拓いていくという強い願いが込められています。
 幼稚部2名、小学部3名、中学部2名、高等部3名、専攻科5名。今年度、皆さんが数々の試練を乗り越え、学習活動や行事、そして寄宿舎生活で育んできた絆は、まさに社会へと力強く踏み出すための大きな土台となりました。たとえ困難が目の前に立ちはだかろうとも、この1年で培った「しなやかな強さ」そして「絆」があれば、皆さんは自らの手で未来を拓いていけるはずです。
 保護者の皆様、地域の皆様、そして本校の教育活動と安全・安心のためにご尽力いただいた関係機関の皆様。皆様の温かなご支援に支えられ、15名の幼児児童生徒は「自立と社会参加」への歩みを止めることなく今日を迎えることができました。深く感謝申し上げます。
 雪の下では、新しい命が着実に準備を始めています。来年度も、本校幼児児童生徒全員の笑顔がさらに輝き、それぞれの「自立と社会参加」へとたくましく羽ばたいていけるよう、教職員一同、歩みを止めることなく精進してまいります。

ご卒業・修了おめでとうございます

小学部

「小学部の思い出」

鎌田 夏帆
 小学部6年間で一番の思い出は、今年度の秋盲祭です。秋盲祭で頑張ったことは、実行委員としての役割です。話し合いは大変でしたが、自分の意見を考えて発表することを頑張りました。
 楽しかったことは、劇のダンスです。振り付けを覚え、忍者3人で動きを合わせて、キレキレに踊ることができました。
 中学生になったら、先輩2人と合同で授業をするのが楽しみです。勉強では、作業学習を頑張りたいです。

「卒業おめでとう!」

鎌田 美奈子(鎌田 夏帆さんの保護者)
 入学して6年間、毎朝楽しそうに学校へ向かい、何事にも張り切って取り組む姿が、何よりもうれしかったです。お友達や先生、そして周りの人の支えに、心から感謝ですね。
 初めてのことには、ためらうことも多かったけれど、その気持ちを抱えたままでも、一歩踏み出そうとする姿を見てきました。うまくいかないことがあっても大丈夫。どんなことでも、挑戦すること自体が素晴らしいことです。
 中学生になっても、これからもずっと応援しています。

高等部専攻科保健理療科

「卒業を迎えて」

若林 雅子
 生活情報科も含め、4年間という長くて短い学校生活を振り返り、感謝の気持ちでいっぱいです。家族のサポートのおかげで、毎日学校に通うことができました。また、先生方がいつも温かく見守り、何度も何度も教えてくださったおかげで、ここまで続けることができました。
 校内や校外での臨床実習では、たくさんの方と関わる中で、理療の仕事のやりがいを学ぶことができました。
 これからは、感謝の気持ちを大切にしながら、日々の生活の中で楽しいことを見つけ、過ごしていきたいと思っています。
 今まで大変お世話になり、本当にありがとうございました。

「和顔愛語(わげんあいご)」

担任  藤田 健一、小松 由佳
 「和顔愛語」とは、和やかな顔と思いやりのある言葉で人に接することだそうです。
 若林さんのにこにこは、周りの人を元気にしてくれます。会話が弾んで楽しいときも、少々面倒な場面であっても、いつも笑顔を絶やさず、4年間を過ごしてきました。
 4月からは新しい環境になりますが、不安や悩み、気苦労も多いことと思います。そんな時、この言葉を思い出してほしいです。めげそうな時こそ笑ってみせられたら、優しい気持ちで人と関わることができたら、きっとその先に何か素敵なことが待っているはずです。
 修了を節目に、笑顔あふれるスタートになりますよう、心から応援しています。

高等部専攻科生活情報科

「我が可能性」

伊藤 浩
 私は入学時、自分の成長はすでに終わっているものだと思い込んでいました。しかし、たくさんの先生方の授業を通して、自分にはまだまだ伸びしろがあることに気付かされました。
 物事を習得すること、感じること、考えることができるという当たり前のようで大切な力を、改めて思い出しました。学ぶということは、自分自身にもう一度刺激を与え、「やってみよう」と思い起こさせてくれるものだと感じています。
 最近では、知識欲が以前より増していることを実感しています。再び得ることのできた学習のチャンスに感謝し、自分を鼓舞しながら、今しばらく続くこの時間を大切に過ごしていきたいと思います。        

「無限の可能性を信じて」

担任  佐藤 響子、北林 拓也
 理療科進学という明確な目標をもって入学してきた浩さん。悩みや苦しみ、希望や目標など、たくさんの思いを共有しながら、目標に向かって試行錯誤する日々を重ねてきました。
 焦ることがあっても、決してあきらめず、自分の可能性を信じて努力する姿は、とても頼もしく感じられました。一歩一歩、確実に階段を上っていることを、ともに実感できたことは大きな喜びです。
 これから先も大変なことが待ち受けているかもしれません。しかし、きっと大丈夫です。これまでの努力を自信に変え、自分の可能性を信じて、力強く突き進んでいってください。
 修了おめでとうございます。

学習の様子

幼稚部PTA  1月22日

「大成功~親子クッキング~」

 幼稚部PTA活動の一環として、おやつ作りを通して保護者同士の交流を深め、親子でおやつ作りを楽しむことを目的に、親子クッキングを実施しました。
 お菓子作りが得意な保護者の方に、さつまいもを使ったレシピを考案していただき、作り方を教えていただきながら、クッキングに挑戦しました。表面が紫色のさつまいもを半分に切ると中身が黄色であることを観察するなど、わくわくした気持ちでおやつ作りに取り組みました。
 完成したふわふわのさつまいもの蒸しケーキを、二名の幼児は「おいしいね!」と喜んでほおばっていました。
(畠山 尚子)

小中学部スケート教室  1月23日

「冬季スポーツにチャレンジ!」

 秋田県立スケート場で、秋田県スケート連盟より講師の先生をお招きし、スケート教室を開催しました。季節ならではのスポーツに触れる、貴重な機会となりました。
 活動では、リンク上での足踏みや補助具を使った滑走など、基本的な動きから始め、自力で滑走することを目標に練習を行いました。姿勢の保持や重心の位置などについて、丁寧にご指導いただき、約一時間という限られた時間ではありましたが、充実した内容となりました。
 終盤には、児童生徒が手すりを離れて積極的に滑走する様子が見られ、意欲的に目標に向かって取り組む姿が印象的でした。
(嵯峨 丈揮)

高等部専攻科保健理療科臨床体験発表会  12月11日

「新たな可能性を広げて」

 理療科の恒例行事である臨床体験発表会が行われました。これは、三年間の学習の成果を披露する場であり、特に臨床を振り返り、施術方法やカルテなどを見直し、分析・追究していくことを目的として実施しています。
 「手の反射区療法の実践~ハンドマッサージを用いて~」をテーマに、自身が興味をもった施術の実践について発表しました。堂々とした発表に加え、多くの質問に丁寧に答える生徒の姿は大変素晴らしく、三年間の努力が表れていると感じました。
 この経験を将来に生かし、今後もさらに成長していってほしいと思います。
(水谷 亨)   

高等部専攻科生活情報科発表会  2月19日

「和」

 1年間、授業等でお世話になった先生方をお招きし、会議室にて生活情報科発表会を行いました。第一部では、一年間の学習の成果を原稿にまとめ、発表しました。自分の思いを原稿にまとめる作業を通して、この一年間の頑張りや成長を実感する機会となりました。第二部では、手作りのお菓子でおもてなしをする茶話会を行いました。健康を意識した材料を紹介したり、手作りのしおりをプレゼントしたりと、和やかな会となり、楽しみながらもしっかりと感謝の気持ちを伝えることができました。
(佐藤 響子)

寄宿舎ボランティア人材バンク活用事業  11月27日

「さくさくパイ作り」

 ボランティア講師の先生をお招きし、お菓子作りを行いました。先生の専門的なアドバイスを受けながら、めん棒でパイ生地を伸ばしたり、具材を挟んでくるくるとクロワッサンの形に包んだりする感触を楽しみました。オーブンに入れると寄宿舎は焼き立ての甘い香りに包まれ、「さくさくして美味しい!」「家でもやってみよう」など温かい会話が交わされていました。
 今後も将来の生活を見据え、余暇の充実と生活スキルの向上を目指し、生徒の皆さんが経験を積み重ねていけるよう支援していきたいと思います。
(金子 聡子)

後援会便り

後援会費を納入いただきありがとうございました。
佐々木 丈、木村 若子、神 美穂子、渡部 麗子
※ 順不同、敬称略
※1月末入金分まで記載

ご寄贈ありがとうございました。

○オルゴール
 南九州大学 山之内 幹(にこにこクラブ)様

栄光の記録

○第32回全国特別支援学校文化祭
書道部門 優秀賞  鎌田 夏帆

令和8年度夏季休業までの主な行事予定

【4月】
6日(月)前学期始業式
9日(木)入学式
17日(金)新入生歓迎会
29日(水)PTA・後援会総会
【5月】
21日(木)校内弁論大会
【7月】
1日(水)~2日(木)第42回東北地区盲学校文化・体育大会(盛岡)
22日(水)全校集会Ⅰ(夏季休業前)

編集後記

 雪が溶け、ふきのとうやつくしが顔を出す季節となりました。かがやきの丘にも、春の足音が近づいてきています。それぞれの春に向けて、新しい環境への準備を進めていきましょう。
(小松 由佳)

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