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六点鐘 212号

2025年12月25日

「点字二百年と地域に広がる思い」

教頭 近江 龍静
 今年は、「点字」が誕生して二百年という節目の年です。点字は、一八二五年にフランスのルイ・ブライユによって考案されました。六つの点の組合わせによって文字を表す仕組みは、視覚に障害のある方々に「読む」ことと「書く」ことの自由と喜びをもたらしました。ルイ・ブライユが生涯をかけて示した「知りたい、伝えたい」という願いは、今もなお、世界中の人々の心を動かし続けています。
 本校でも、点字や拡大文字、ICT機器などを活用し、それぞれの見え方に応じた学びを進めています。それぞれの学習の様子から学ぶ喜びを感じることができます。
 視覚に障害者のある方々の安全を守るもう一つの発明に、「点字ブロック」があります。岡山で生まれ、設置から五十八年を迎えました。本校では、毎年、幼児児童生徒・保護者・教職員が協力し、地域の方々にその大切さを伝える理解・啓発活動を行っています。各種イベント会場や駅構内等で児童生徒の声で録音したアナウンスを流していただいています。9月には、北海道盲導犬協会の皆様と連携し、街頭での募金やチラシ・ティッシュの配布を実施しました。児童生徒・保護者の方々も活動に参加し、地域の方々と温かな交流が生まれました。こうした取組は、「支えること」「理解すること」を自分ごととして考える大切な学びの場となっています。
また、本校の理療科では、あん摩マッサージ指圧・鍼灸の技術を学ぶ生徒が、公共施設などで校外臨床実習を行っています。実際に地域の方々に施術を行うことで、技術の向上だけでなく、「人と向き合う姿勢」や「感謝の心」を深めています。施術を受けた方々からは、温かい言葉を掛けていただき、生徒たちにとって大きな励みとなっています。
 理療教育は、手を通して人の心と体に寄り添う学びです。点字や点字ブロックが「見えない・見えにくい世界を支える工夫」であるように、理療もまた「触れることで伝わる思いやりの文化」です。こうした実践を通して、学校と地域のつながりが深まっていることを感じます。
 点字が生まれて二百年、点字ブロックが設置されて半世紀余り。どちらも、「誰もが安心して生きられる社会をつくりたい」という願いから生まれたものです。その思いを、保護者の皆様と学校、地域が力を合わせて次の世代へとつないでいくことも、私たちの教育の使命であると感じます。
 まもなく新しい年を迎えます。幼児児童生徒たちが、この一年で得た経験を自信に変え、さらに大きく成長できるよう、教職員一同、保護者、地域の皆様と共に歩んでまいります                 

秋盲祭 10月25日

小・中学部ステージ発表

「役柄の『心』を表現するために」

 今年の小・中学部は、児童生徒五名によるオリジナル劇「さっするにんじゃ」を上演しました。忍者修行を終えた三人の忍者が、村人との交流を通して、「助けるとは何か」を考え、成長する物語です。
 児童生徒は、役柄の心情を表現するために、動きやせりふの言い方を真剣に考え、「友達と動きを合わせる」「うれしい・悲しい気持ちを表現する」等、自分の目標を設定して練習を積み重ねました。また、合唱・合奏・ダンスなど、様々な学習の成果も披露し、観客の皆さんから笑いや拍手をいただき、大きな達成感を味わうことができました。
(佐藤 加奈子)

高等部ステージ発表

「さくら 咲く」

 高等部では、「さくら」をテーマに朗読と琴の演奏「さくらさくら」、そしてスピッツの「チェリー」をボーカル、キーボード、打楽器で構成したバンド演奏として披露しました。本番一週間前からは毎日継続した朝練習に取り組み、生徒、職員の心がひとつになっていきました。本番ではお客さんの温かい手拍子とほどよい緊張感の中、大成功のさくらが咲き誇るような素晴らしい演奏を届けることができました。     
(佐藤 響子)

中学部作業製品販売

「笑顔も二倍!『かがやきハッピーショップ』」

 中学部二名で始まった今年度の作業学習。二人の頑張りが実り、たくさんの新製品をお届けできました。ビーズのチャーム付き「点字ブロック・マルチミニマット」、点字の六点をパールビーズで表した「六点チャーム」、白杖の配色をデザインした「白杖ストラップ」、蓄光ビーズと鈴を取り入れた「光る星ストラップ」。製品の説明やPRの仕方、お金の計算、袋詰めなど、役割分担して準備を進めてきました。当日は行列のできる『かがやきハッピーショップ』となり大忙し。六十六個の製品が完売しました。「またいっぱい作らなきゃ!」「袋のスタンプ楽しかった!」と前向きな二人の姿勢が頼もしく、嬉しく思います。買ってくださった皆様、ありがとうございました。これからも、「あきらめない心」で製作し続ける中学部作業学習を、どうぞよろしくお願いします。
(武田 幸美)

高等部普通科製品販売

「大盛況! 高等部製品販売」

 高等部普通科の生徒二名で、職業実践・作業学習の授業で製作した「ポチ袋」と「香り袋」を販売しました。
 「香り袋」は、巾着スタイルに形状をリニューアルし、「new香り袋」として新発売! たくさんのお客様が手に取ってくださいました。
 また、点字用紙をリサイクルして、水引きなどの装飾を施した「ポチ袋」も、定番の人気商品として販売時間終了前に完売しました。
 お客様が楽しそうに製品を選び、購入してくださる姿を見て、満足感とともに、さらに良い製品を作ろうという気持ちが一層強まりました。
(秋本 久美子)

理療科マッサージ体験

「こりをほぐして心を緩める体験」

 マッサージ体験コーナーでは、十三名の方々をマッサージすることができました。この日に初めて一般の方を施術する生徒もおり、緊張している様子が伺えました。また、先輩方は後輩の良き手本として堂々と施術していました。短い時間でしたが、マッサージを受けた方々は、「気持ちよかった」、「肩が軽くなった」など笑顔で感想を話してくれました。
 ボランティアの方にもご協力いただき、コーナーは大盛況となり、とても有意義な時間になりました。
(椎名 靖和)
                 

PTAコーナー

「PTAコーナーで大盛り上がり!」

 今年の秋盲祭のPTAコーナーは、お菓子と入浴剤のつかみ取りでした。目一杯お菓子を取ろうとする子どもたちの姿に、思わず笑顔になりました。来てくださった同窓会の皆さんや親子でも楽しめ、大人も子どもも一緒に盛り上がれる、素敵な企画だったなと思います。
 短い時間でしたが、今年も思い出に残る体験になりました。準備や運営をしてくださった先生方、そしてPTAの皆さんのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
(PTA副会長 鈴木 由記)

特総体 9月12日

「全集中」

 特別支援学校総合体育大会に、全校児童生徒が「ピン倒しボール(HOME)」「ボッチャ」「フライングディスク」の三競技に参加しました。
 小・中学部は自校の体育館を会場として競技する「ピン倒しボール(HOME)」に出場し、八秒七八の好タイムで念願の全県一位となりました。選手それぞれが体育の授業で練習してきた成果を十分に発揮し、仲間との絆を深めて競技することの楽しさを感じた大会となりました。                              (北林 拓也)

新しいお友だちの紹介

「はじめまして」

 幼稚部満三歳児りんご組 黒川 楓仁
 くろかわ ふうと 3さいです。
 ともだちや せんせいと うたったり えほんを みたり カラフルな おもちゃで あそんだり することが たのしみです。
 すきな キャラクターは アンパンマンの 「だだんだん」と ピクミンの「むらさきピクミン」です!ピクミンの うたを うたったら おにいさんたちが ピクミンの ぬりえや  おりがみを くれたよ。ありがとう!!
 みなさん よろしくね。

学習の様子


幼稚部校外学習 10月9日

「初めての校外学習」

 爽やかな秋晴れの中、県立児童会館「みらいあ」へ行きました。幼児二人はスクールバスに乗るのは初めてでしたが、暗い地下トンネルを通過中は、バス内の照明に気付いて“誰が付けたの?”と話したり、トンネルから出るまで数を数えて遊んだりしました。
 「みらいあ」では、いろいろなおもちゃや遊具で遊びました。二階の木育ルームでは、壁面の木に木の実に見立てたボールを付けたり、木の電車を見つけてじっくり見たり触れたりしたあと、実際に乗ってみるなどして、楽しい時間を過ごしました。
(石塚 さおり)

小学部修学旅行 9月25日~26日

「Action ~考える 行動する~」

 小学部六年児童は岩手県盛岡市、北上市、花巻市を巡る修学旅行に行ってきました。
 一日目は、「盛岡手づくり村」で冷麺を手作りして食べたほか、「桜井記念手で見る博物館」で様々な模型や剥製を触ったり、千歯扱きで脱穀する体験をしたりしました。二日目は、「ヤクルト岩手工場」の見学をしたり、「宮沢賢治童話村」でイーハトーブの世界を体感したりしました。
 荷物や金銭の管理、移動なども含め、様々な体験と学習がぎゅっと詰まった旅でした。修学旅行で得た学びを今後の学習に生かしていきたいと思います。
(内藤 聖子)

高等部修学旅行 11月11日~14日

「最高の思い出作ったで!」

 生徒二名が大阪・京都方面へ修学旅行に行ってきました。
電車や路線バスを乗り継ぎ、通天閣や太秦映画村の見学、USJでの活動、組紐製作体験、自主企画研修など、盛りだくさんの四日間でした。
 仁和寺では、3Dプリンタで作製された「薬師如来坐像」を触察し、座像のポーズや細部まで丁寧に彫られた模様を確かめました。
 味わった数の“うまいもん”とともに、最高の思い出として心に刻まれました。
(秋本 久美子) 

保健理療科・理療科

敬老マッサージ 9月11日

「どこか気になるところはありますか?」

 地域の六十五歳以上の皆様を対象に、本校の臨床実習室において「第七十三回敬老マッサージ」を実施しました。この行事は、毎年敬老の日の前後に、生徒の理療技術とコミュニケーション能力の向上、そして地域の高齢者の皆様に感謝の気持ちを伝えることを目的に行っています。今年度も来校してくださった九名の皆様と、真心を込めた対話を重ねながら、一生懸命施術に取り組む生徒の姿がみられました。
(佐藤 均)

北秋田郊外臨床実習 9月24日~26日

「成長できる場所」

 北秋田市の老人憩いの家「ことぶき荘」で、地域の皆さんを対象にあん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの奉仕活動を行わせていただきました。
 ご利用くださった方々からは「楽になった!」「すっきりした!」など、温かい言葉を掛けていただき、充実した臨床実習となりました。
 今回の経験を生かし、今後も知識や技能をさらに高めていきたいと思います。   
(藤田 健一)

寄宿舎生活集会 9月25日

「防災オリエンテーション」

 今年度三回目となる防災オリエンテーションが行われ、緊急時に備えて覚えておきたいことを、体験を通して確認しました。
 水を入れるだけでできるおにぎりを実際に作って試食し、思っていたよりも美味しいことに驚きました。非常用のトイレの使い方についての説明を受け、安心して使えることを知ることができました。また、反射材の付いたホイッスルが配付されると、早速鳴らして音を確かめました。
 今後も防災に関する様々な情報を得ながら、命を守る行動を考えていきたいと思います。
(河田 幸子)

後援会だより

 後援会費を納入いただきありがとうございました。
五十嵐 幸子、宝池 文暁、後松 千恵、吉田 栄、阿部 滋子、安田 泉、伊藤 茂美、佐々木 麻理奈、髙野 豊昭、能登屋 昌充、樋渡 実由梨、髙橋 斉、永井 涼太、髙橋 ひな子、金子 佳代、原田 金作、工藤 富士夫
 ※順不同、敬称略
 ※十月末入金分まで掲載

寄贈 ありがとうございました

【(株式会社)ブロンズ新社様より】
大型絵本「だるまさんが」
【サポートセンタービーイング様より】
幸せの青い花
【秋田市山王ライオンズクラブ様より】
縞視力テスト、白杖五本、AIペットロボット モフリン
【郵便局長会秋田第四部会様より】
りんご
【金沢大学 吉岡 学様より】
石突
【(株式会社)秋田放送様より】
点字カレンダー
【佐々木 暁様(PTA会長)より】
おもちゃ(積み木・ブロック)

栄光の記録

○第七十四東北地区盲学校弁論大会
 中学部の部 優秀賞 湊 愛唯香
○第二十四回特別支援学校総合体育大会
 【ピン倒しボール(HOME)】
第一位  小・中学部
 【フライングディスク】
ディスタンス(女子一組種目)
第二位 鈴木 稟々果
○特別支援学校文化連盟 みんなの写真展
写真部会長賞 「巨大カタツムリ、飛行機に乗る。」 齋藤 蒼騎
○第二十三回わくわく美術展
 絵画部門
佳作  鎌田 夏帆
入選  佐々木 遥斗
入選  湊 愛唯香
 自由作品部門
優秀賞「東京タワー」  小学部合同
優秀賞「こよこよこより」  鈴木 愛菜
入選「人形のおうち」  湊 愛唯香 
○全県席書会郡市大会
 条幅 銅賞  佐々木 遥斗

行事予定

【1月】
14日(水) 全校集会Ⅳ (冬季休業後)
【2月】
6日(金) 全校PTA
21日(土)、22日(日) あはき国家試験
27日(金) 入学者選考日
【3月】
9日(月) 卒業式
19日(木) 修了式
22日(日) 春季休業 〈4月3日まで〉
25日(水)離任式

PTA会長表彰の紹介

 前PTA会長 鈴木寿樹様に、東北地区校長会・PTA会長会より感謝状が贈られました。この感謝状は三期、PTA会長を務められた方に贈られるものです。これまでのご尽力に心より感謝申し上げます。

お世話になりました

 志渡万里子先生が八月三十一日をもってご退職されました。

編集後記

 暑く長かった夏を超え、短い秋も駆け抜け、季節は早くも冬へと移りました。
 冬休みが明ける頃には、卒業や進級に向けた春への準備が始まります。
 それぞれの思い出を大切に、温かい気持ちで門出を見送りたいと思います。 
(小松 由佳)

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