歩行支援機器1 スマート電子白杖
(2026年1月22日 初掲載)
相談室に、ちょっと変わった白杖が20数本あります。
2010年に、秋田県立大学と秋田精工株式会社が共同で研究開発したスマート白杖です。
開発者は県立大本荘キャンパスのシステム科学技術学部岡安准教授、製造元は由利本荘市の秋田精工
株式会社、販売元は大仙市のエーピーアイ株式会社となっています。 (写真 スマート電子白杖)

白杖を構えると、グリップの下が前方を向く方向に少し出っ張るような形になっており、そこがコン
トロールボックスになっています。
グリップを握り、人差し指をコントロールボックスに軽く載せるとそこに振動子1があります。そこ
から、コントロールボックス下部に向かって、スイッチ、超音波センサー2、超音波センサー1の順に
取り付けられています。また、グリップからコードが出ており、その先端にリストバンド型の振動子2が取り付けられています。
スイッチ(赤くて丸いボタン)を押すと、2箇所の超音波センサーから超音波が出ます。
センサー1からは、前方水平方向へ超音波が出て、障害物に2mまで近付くと、人差し指を置いた振動
子1が振動します。
センサー2からは、前方斜め45度上方へ向かって超音波が出て、2m先の頭部にぶつかりそうな障害
物を感知します。こちらの情報は、手首に付けた振動子2で感知します。
特許及び商標登録されています。
2010年に秋田市で開催された第63回全国盲人福祉大会において体験会が開かれ、全国から集まった大勢の視覚障害者が体験したそうです。
価格は、直杖が43,000円。折りたたみが49,000円。前方センサーのみのものは、直杖が30,000円。折りたたみが36,000円。「安全・軽量・安価」を謳っていたものの、通常の白杖に比べると高価でした。この白杖の購入にあたっては、秋田県では、半額ほどの補助が出ていました。
現在は、生産・販売終了となっています。