触察1 プラホーマー
(2026年1月15日 初掲載)
プラホーマーは、日本版のサーモフォームです。
サーモフォームとは、プラスチックの板で立体図を作るものです。
原版の上にプラスチック製のシートを被せて、熱を加え、シートが柔らかくなったところで下からコンプレッサーで空気を抜いて原版とシートを密着させます。すると、原版の凹凸をとっても正確にコピーできます。金型の製造など、工業分野でよく使われています。
視覚障害教育分野では、点字の複写装置としてアメリカで開発されたものが日本でも使われるようになりました。
立体コピーよりもエッジが効いた凸図が作れる上に、数段の高さの違いも表現できるので、立体地図などを作るときに使われていました。
(写真 プラホーマー)

プラホーマー本体に貼られていた操作手順によると、使い方は、サーモフォームと一緒です。原版(型を取りたいもの)を置き、プラスチックシートを載せ、ヒーターで加熱して、シートが柔らかくなったら、空気を抜いて原版と密着させます。
本家サーモフォームは本体に空気を抜く機能をもつコンプレッサーが付いていますが、このプラホーマーの最大の特徴は、コンプレッサーが付いていないことです。どのように空気を抜くかというと、本体下部にある空気抜きの穴に、掃除機のホースを接続し、掃除機のパワーによって吸引するのです!
一番お金がかかりそうな心臓部を、そのへんにあるもので代替するという柔軟な発想には驚きます。
残念ながら、プラホーマーは、かがやきの丘移転の際に廃棄され、本校では現存しておりません。
写真は、土崎校舎にあった頃に撮影されたものです。撮影のために、美術室の棚の奥から取り出しましたが、コンプレッサーがない分、とても軽量でした。