拡大2 エレファックス
(2026年1月9日 初掲載)
エレファックスというのは、1962年に開発された電子拡大複写装置で、文部省では 1967年から3か年計画で全国の盲学校に配置しました。本校には1969年10月に導入されました。
1963年に始まった弱視教育において、拡大教材の作成に使用されたものです。1980年代半ばから拡大・縮小コピー機が普及したので、活躍の場が消えていきました。
本校の「七十年史」の中では、
普通文字を一回で一・四倍拡大でき、それをくり返すこともでき、印刷も可能である。オフセット印刷の原理で、できたものに手をふれても汚れない。弱視教育にとっては革命的な教育機材である。ただ、難を言うと印刷面において熟練を要するという事がある。
と、説明されていました。
残念ながら、本校には、導入の記録はありますが、エレファックス本体やそれを使っている写真は残っていません。
本校相談室には、唯一、未開封のエレファックスの現像液の缶が1つ残っています。
テープで封をされたままで、振ると固い音がするので、「液」とはいいながら、すっかり固体になっているようです。本体は残っていないので、かつて本校の弱視教育を支えた、重要な証人として、今後も残していきたいです。
(写真 エレファックス現像液の容器)

※「チューモ君日記」の「110周年・もの」の記事を再構成しました。