クイックロービジョンケア カップの中にどれくらい
(2024年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校の相談支援活動でよく耳にする、生活上の不便さに関する話題から、対応策を紹介して喜んでいただけたものを紹介していきます。
カップでお茶などを飲むとき、どれくらい入ったのか、あとどれくらい残っているのか分かりづらいということはないでしょうか。
もう、製造されていないのですが、以前、株式会社大活字から「モノトーンマグカップ」という製品が出ていました。
外側には矢印が描かれており、矢印の先に取っ手があります。内側は、白と黒に4分割で塗り分けられています。
そのため、牛乳を入れても、コーヒーやお茶を入れても、どれくらい入っているかが分かりやすいという製品でした。
この製品は、すでに製造終了ですが、日本点字図書館の用具事業部で、「ロービジョンマグカップ&プレート」という、同様のコンセプトで、内側に模様が入っているカップが、赤、青、緑の3デザイン販売されています。
おしゃれなデザインなのですが、カップが2,073円、お皿が1,382円と言われると、少し躊躇してしまう方がいらっしゃるかもしれません。
以前、百円ショップでこんな(写真。白地に黒い模様が付いている)カップを購入したことがあります。内側にも模様が入り込んでいるものです。
このカップに、牛乳とコーヒーを入れてみました。(カップに飲み物を入れた写真)
前述のモノトーンマグカップと同様に、どこまで入っているか分かりやすいですね。
このカップは、定番商品ではないようで、常に店頭に並んでいるわけではないのですが、同じように、内側まで模様が描かれているカップを使えば、同様の効果が得られることが分かります。
百円ショップや近所の食器屋さんを覗いて、自分の見え方に合ったカップを探してみてはいかがでしょうか。
視覚障害者用に開発された高価な支援機器でなくても、自分にとって使いやすい道具を探すと、生活の中のちょっとした困りごとを解決することができます。
このような、ちょっとした工夫で見えにくい方の生活を改善できるようなアドバイスを行うことを「クイック・ロービジョンケア」といいます。
文房具の紹介の際もお伝えしているように、弱視の人は、それぞれ見え方が違うので、「絶対にこれが一番」というものはありません。紹介した商品を参考にしながら、自分にとって使いやすいものを探してみてください。
(2025年11月26日 再掲載)