クイックロービジョンケア~小銭を素早く~
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校の相談支援活動でよく耳にする、生活上の不便さに関する話題から、対応策を紹介して喜んでいただけたものを紹介していきます。
チューモくん日記 #視覚障害者の生活~キャッシュレス決済~などでも紹介してきましたが、買い物などで、財布から小銭を出すことに手間取ることがあります。後ろに並んでいる人が気になって焦ってしまうという話もありました。
以前、中学部生徒がバスと電車を乗り継いで一人で通学する練習をした際、バスの運賃を支払うときに、小銭入れの中を覗いて、お金を出すことに大変手間取っていました。そこで、保護者に、「コインホーム」という商品を紹介し、準備してもらったことがあります。
(写真1 コインホーム)
500円、50円、5円の硬貨が4枚ずつ、100円、10円、1円の硬貨が5枚ずつ、種類ごとに挟み込む形のコインホルダーです。
一目で金種が分かり、指でスライドさせることで簡単に取り出すことができるので、運賃の支払いがスムーズになりました。
また、小学生(低学年)の買い物学習でも活躍しました。コンビニでの支払いがスムーズな上に、100円、10円、1円がそれぞれ5枚ずつしかセットできないため、600円、70円、8円といった金額を支払う際に、500円、50円、5円と組み合わせて支払うという、算数の「合成・分解」の学習にも有効だったのです。
最近、百円ショップでも、同じタイプのコインホルダーを見かけるようになりました。価格は、オリジナルの約10分の1ですが、性能はほとんど変わりません。
3種類を見つけたので、購入してみました。
「コインホーム」と同じ四角のタイプは、裏面にクリップが付いていて、お札やレシートなどを挟んでおけるようになっています。
(写真2 コインホームと同型のコインホルダー)
(写真3 写真2の背面のクリップ)
小判型のものは、収納できる金額は同じですが、硬貨の直径の関係なのか、並び順が少し変わっていました。500円、50円、5円は、金額の大きい順ですが、ちょうどの金額は、1円、100円、10円の順になっています。
(写真4 小判型のコインホルダー)
残る一つは、ホールドの位置が4カ所で、1カ所は、500円が4枚、残り3カ所が100円が5枚ずつ収納できます。ゲームセンターなどで使いやすいようです。
(写真5 100円玉と500円玉のみが首脳できるコインホルダー)
視覚障害者用に開発された高価な支援機器でなくても、自分にとって使いやすい道具を探すと、生活の中のちょっとした困りごとを解決することができます。
使い勝手は、それぞれの人によるので、「絶対にこれが一番」というものはありません。紹介した商品を参考にしながら、自分にとって使いやすいものを探してみてください。