文房具 筆入れ3
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(2024年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、弱視児が使いやすい文房具を紹介していきます。
今回は、取り出しやすい筆入れです。
これまで、机の上で鉛筆や消しゴムを迷子にしないために、トレー型の筆入れを紹介してきました。
今回紹介するのは、用途は同じですが、トレーというより、ペン立てになる筆入れです。
ソニック社の「カクスタ ポータブルペン立て シリコンタイプ」は、収納、持ち運びのときは、写真1のように平行四辺形の四角柱になっています。
ファスナーを開けて、写真1右側の三角形の部分を折り曲げると、写真2のようなペン立てに変形します。
ペン立てを横から見ると、正三角形になっています。底辺は16.5センチメートルm、奥行きは5.5センチメートル、高さは14.5センチメートルです。
上部の四角形には、中に間仕切りがあるので、60度の角度で2段のペン立てになります。
上のポケットには16センチメートル以下のペンや定規等が、下のポケットには14.5センチメートル以下のペンやスティック糊等が収納できます。
斜めに2段になることで、ペンなどが見つけやすく、かつ、取り出しやすいと感じました。
下部の小さな三角形の部分にも間仕切りがあり、消しゴムや付箋などの小物を入れておけます。
また、シリコン素材で、手触りは柔らかいのですが、型崩れしないところもペン立てとして使う際にうれしい点です。
折り曲げて接する面にはマグネットが付いているので、安定して自立します。
他の筆入れよりは厚みがあるので、カバンに入れて持ち歩くには、少し煩わしく感じるかもしれませんが、使い勝手を考えるとこの形もよいのではないかと感じました。
繰り返しになりますが、全ての人に、「これがベスト」という文房具はありません。いろいろ試して、自分が使いやすいものを探してみましょう。
(2025年11月4日 再掲載)