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アプリの話 言う吉くん

(2024年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校職員から聞いたスマホアプリの話を紹介していきます。
今回は、お札を判別するアプリについてムサカさん(仮名)から聞きました。

ムサカ:7月から新紙幣が発行されていますが、チューモくんは、もう手に入れましたか?
チューモくん:キャッシュレスで支払う場面が多くなって、なかなか出合えませんでしたが、最近、ATMでお金を下ろしたら出てきました。でも、まだ新紙幣に対応していない自動販売機も多いようですね。
ムサカ:ところで、視覚障害者が、新紙幣を見分けるにはどうしたらいいか知っていますか?
チューモくん:それは、聞いたことがあります。触って分かる識別マークが、以前よりも広い面積になって、お札によって位置が違うんですよね。
ムサカ:そうそう、新一万円券は左右の短辺の中央、新五千円券は上下の長辺の中央、新千円券は右上と左下に斜線が並んだマークがあります。また、二千円券は右下に点字の「に」の形で丸が三つ並んでいます。
チューモくん:つるつるしているホログラムの位置もお札によって違うので、手がかりになりそうですね。
ムサカ:そうですね。ところで、お札の種類を見分けるアプリがあるのは知っていますか?
チューモくん:僕はスマホに、「SeeingAI」を入れていますけれど、あれにもお金を識別する機能がありましたよね。
ムサカ:そうなのですが、試してみたところ、「SeeingAI」は、まだ、新紙幣には対応していませんでした。(2024年8月5日現在)でも、国立印刷局が配信している「言う吉くん」というアプリは、早速、新紙幣に対応していましたよ。
チューモくん:さすが、お札を印刷しているところは対応が早いですね。
ムサカ:「言う吉くん」は、お札にiPhoneのカメラをかざすと、金額が画面に表示されると同時に音声で読み上げてくれます。お札が横に置かれていても、縦に置かれていても、表でも裏でも判別してくれるので、使いやすいアプリだと思います。
チューモくん:なるほど、今度試してみますね。なんだか、早く新紙幣を手に入れたいと思えてきました。

「言う吉くん」は、国立印刷局が、目の不自由な方のために、2014年から無料配信しているiPhone用のお札識別アプリです。
お札にiPhoneのカメラをかざすと、画面に「まる円」の文字が表示され、音声でも読み上げてくれます。お札の向きは縦でも横でも、裏でも表でも判別します。
2024年4月には、これまでの一万円券、五千円券、二千円券、千円券に加え、7月発行の新しい、一万円券、五千円券、千円券も識別できるようにバージョンアップしました。

(2025年10月29日 再掲載)

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