関係機関 盲養護老人ホーム松峰園
(2024年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、障害者の相談支援等を行っている、様々な関係機関の紹介をしていきます。
今回は、「盲養護老人ホーム 松峰園」についてです。
社会福祉法人松寿会の盲養護老人ホーム松峰園は、県内唯一の視覚に障害をもつお年寄りを対象とした養護老人ホームです。
以前は、本校の小・中学部の児童生徒が、年に1回訪問して、学校祭で演じた劇を披露したり、お茶を点てて差し上げたりする交流を行っていましたが、児童生徒の減少により、しばらく途絶えています。
一方、本校ロービジョン支援センターへの相談者の中で、後期高齢者の割合が増えてきている現状もあり、このたび、お邪魔してお話を伺ってきました。
設置場所等
秋田市浜田。昭和49年(1974年)に設立されました。
同じ社会福祉法人の養護老人ホーム松寿園と食堂を共有して隣接しています。近くには、老人デイサービスセンター、特別養護老人ホーム松涛園もあります。
定員と入所者の状況
定員は55人です。
現在、視覚に障害のある方は20人程度。多くが、聴覚障害や内部障害などの他障害を併せもっている方だそうです。中途視覚障害者の割合が増え、点字を読める方は、年々少なくなっているとのことでした。
平成18年(2006年)に特定移行(特定施設である養護老人ホームが、一般型へ移行すること)となり、現在20人程度が、介護を必要とする、視覚障害のない方だそうです。
施設設備
トイレ前など要所要所に点字ブロックが敷設されていたり、廊下の手すりには、部屋番号が触って分かるように鋲が打たれたりしています。
お風呂は、通常の設備ですが、介護浴が必要な人は、隣接する松寿園の浴室を使用するなど、法人の中で連携を取っています。
入所申し込みについて
各市町村が入所の措置を決定します。
入所を希望する方は、市町村役場に相談する、地域生活包括支援センターや基幹相談支援センターに相談して市町村役場への手続きを手伝ってもらう、直接、松峰園に相談し、市町村役場につないでもらうなどの方法で、手続きを進めていきます。
高齢者の相談が増えてきている本校として、今後も、松峰園さんとの連携を深めて行く必要があると考えています。
(2025年10月28日 再掲載)