文房具 筆入れ 2
(2023年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、弱視児が使いやすい文房具を紹介していきます。
今回は、最近見つけた筆入れの紹介です。
以前、コクヨのペンケース「C 2 」と、レイメイ藤井の「コハコペンケース」を紹介したときに、弱視児の机周りでよく起こることを書きました。
一つの文具を使った後で、ちょっとその辺に置いてしまい、狭い机の上でも、鉛筆も、消しゴムも、ペンも、定規も…ありとあらゆるものが行方不明になる場合があるということでしたね。
そこで、紹介したのが、トレー型の筆入れでした。
トレーになることで、中の文具が見えやすく、出し入れしやすくなります。円筒形のスティック糊も転がっていきません。使ったら、必ずそこに返すことで、文具を行方不明にせずにすみます。
そうした、トレー型の筆入れの新製品を見つけました。
サンスターの「トレイトレイ」です。
キャッチコピーは、「秒でトレイになるペンケース」。
上の写真の、斜めに色が切り替わっているところから開きます。
マグネットで閉じられているので、ファスナーを開ける手間がいりません。
内部には、ゴムバンドが付いているので、文房具を種類ごとに分けておけます。
ファスナー式の筆入れと違い、外側がしっかりと形を保っているため、開口部が広く、見やすいと感じました。
一方、以前紹介したものよりも一回り大きいので、かばんの中で少しかさばることと、ペンを取り出す向きが2方向になってしまうことが、人によっては使いづらいと感じるのではないかという懸念もあります。
弱視の人は、それぞれ見え方が違うので、「これが絶対に一番」というものはありません。他のメーカーのものとも比べてみて、自分が一番見やすい、使いやすいものを探して使ってくださいね。
(2025年10月16日 再掲載)