文房具 ~定規 2~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
今回は、新しい定規を見つけたので紹介します。
静岡県立こども病院の専門作業療法士が監修して、株式会社ゴムQから発売された、「Qスケール15」という定規です。
使いやすくするために、たくさんの工夫があるようです。
・スケール部分が、白黒反転で見やすい。
・1ミリ単位の刻みが徐々に長くなっているので見やすい。
・端が斜めになっているので、カッターが使いやすい。
・シリコンラバーで覆われているので、黄色の部分のくぼみに指を当てて押さえると、ぴったり固定される。
・後ろも斜めにカットされているので、指を掛けて持ち上げやすい。
・黄色の部分を持ち上げると移動させやすくなります。
果たして、本当に使いやすいのか?
というわけで、職員室の中で何人かの職員で検討してみました。また、弱視の高等部生に数日間使ってもらって、感想をもらいました。
あくまでも、本校内の何人かの意見ですが、
<良かった点>
・スケール部分が白黒反転で見やすかった。
・端が斜めになっているので、弱視の児童生徒が顔を傾けて近付いて見ても、刻みの線と実際に測りたいポイントのずれが小さい。
・しっかり止まるので、線を引くときに安心だった。
・書見台の上に置いて手を放しても滑り落ちていかない。
<もう少しと思う点>
・見えにくいと、1回でねらった場所にセットできないこともあるため、滑りづらくて微調整できず、使い勝手が悪かった。
・商品解説の文字が小さくて読みづらかった。
・価格が約3.000円と高価。
「とても使い勝手が良くてほしい」という人もいましたが、価格がネックになったようです。少し高いものですので、使用感を確かめてから購入を検討したいという人は、チューモくんに声を掛けてください。以前紹介した文房具類も含めて、貸し出しすることが可能です。
以前も書きましたが、「これが絶対に一番」という定規はありません。
自分が一番見やすい、使いやすいものを探して使ってください。
(2025年9月5日 再掲載)