文房具 ~ノート 1~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
春になると、よく、「どんな文房具が使いやすいですか?」と聞かれることが多いです。
そこで、今回は、チューモくんのノートのコレクションを紹介します。
「なかなか幅の広いノートが見つからない」
小学校高学年や中学生以上になると、そんな声が聞こえてきます。小学生用のノートだと、ます目や罫線など、いろいろな大きさ・幅のノートがあるけれど、学年が上がるとそんなに種類がないからです。
一般的に売られているノートには、A罫、B罫という2種類があります。
B罫は6ミリメートル幅、A罫はちょっと広い7ミリメートル幅ですが、弱視の人の見え方によっては、A罫でも狭くて使いづらいことがありますね。
僕が持っているコクヨのノートは4種類。罫の幅が、A罫よりも広いのです。
(写真)左から、8ミリメートル罫、10ミリメートル罫、12ミリメートル罫、12ミリメートルの縦罫です。
中を比べてみると…
(写真)左から、A罫(7ミリメートル)、8ミリメートル罫、10ミリメートル罫、12ミリメートル罫、12ミリメートルの縦罫。
12ミリメートル罫の2冊は、紙の白さも抑えられていて、まぶしさのある人にも優しいですね。
罫線そのものが細くて見えにくいという人には、VISUAL EASE(ビジュアルイーズ)というシリーズがあります。
(写真)左から、B5判12ミリメートル罫、A4判24ミリメートル罫、B5判BLACK
(写真)左から、コクヨの12ミリメートル罫、VISUAL EASEの12ミリメートル罫(B5判)、20ミリメートル罫(A4判)。
12ミリメートル罫(B5判)でも、24ミリメートル罫(A4判)と同じように紙の白さを抑えた茶色の罫線のものもあります。自分の見え方に合わせて選んでください。
VISUAL EASE BLACKは、真っ黒なノートです。
白いノートだとまぶしくて見えにくい人が使います。
白いペンを使って書きます。
VISUAL EASEシリーズには、この他にも、マス目のものなどさまざまな種類がありますので、ネット検索などで当たってみてください。
弱視の人は、みんなそれぞれ見え方が違うので、「これが絶対に一番」というものはありません。
他のメーカーからもいろいろなノートが出ているので、自分が一番見やすい、使いやすいものを探して使ってくださいね。
(2025年9月2日 再掲載)