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卒業生インタビュー2(5回目)

(2022年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。

令和4年度のサマースクールの保護者学習会に向けて行った、平成14年度に本校高等部普通科を卒業した佐藤聖さんへのインタビューの6回中の5回目です。

チューモくん:秋田の盲学校時代に学習したことで覚えていることはありますか。

佐藤:今となっては楽しい思い出ですが、どんなに道に迷っても、危険になるまでは先生が声を掛けずに見守っていました。(学校の近くの)ジャスコに入る練習では、道路から店に入るまでの歩道が途中で途切れて、駐車スペースになっているところがあって、そこでよく迷子になりました。そういうときも、よほど危なくないと声が掛りませんでした。それで、迷ったりコースからはずれたりしたときに、自分が分かる場所まで戻ってコースを修正する練習ができました。

チューモくん:筑波大学附属盲学校(現・視覚特別支援学校。以下、筑波附属)に進学したときに、自立活動の先生に「基本ができている」と言われたそうですね。それを聞いてうれしく思いました。

佐藤:秋田での歩行練習があったので、筑波附属での歩行テストがすごく簡単に思えました。緊張しながらでしたけれど、とても楽しかったです。歩いて行くと、突然止められて、例えば、「今、曲がり角をどのように判断したか」とか聞かれました。風の向きとか縁石が途切れたとか、理由を答えてコースを一周したら、「お前に教えることはない」と言われました(笑)

チューモくん:盲学校在籍中にやっておいてよかったことは、どんなことですか。

佐藤:やっておいてよかったことは、まずは歩行。それから部活。盲学校での運動は結構動きの基礎になるんですよ。
それから、土崎港祭りでの港囃子の太鼓演奏など、地域活動もしっかりできてよかったと思います。

厳しかったけれど、しっかり見守ってもらっていた歩行指導で身に付いた力は大きかったようです。前回の、自分から店員さんに声を掛けて買い物をする練習と併せて、印象深い思い出として残っているとのことでした。
部活での運動や地域での活動なども、社会性の向上に役立ったようです。
次回は、学生時代に学校でやってほしかったことについて伺います。

(2025年8月26日 再掲載)

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