卒業生インタビュー2(1回目)
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
令和4年度のサマースクールの保護者学習会では、視覚障害児の進路について取り上げました。今回は、それに向けて事前に行った、平成14年度に本校高等部普通科を卒業した佐藤聖さんへのインタビューを紹介します。全6回です。
チューモくん:こんにちは。まずは、プロフィールを教えてください。
佐藤:筑波大学附属盲学校(現・視覚特別支援学校。以下、筑波附属)高等部専攻科手技療法科を卒業し、埼玉の健康ランドに4年ほど勤めました。その後、東京の今の会社に入り、3年くらいマッサージルームで勤務、そこから、9年弱、現在いるデイサービスで勤務しています。
チューモくん:就職して16年ですね。その間、秋田に戻ってこようとは思いませんでしたか。
佐藤:全く思っていませんでした。筑波附属に進学する前から、就職は関東でと思っていました。
チューモくん:今の仕事の内容をもう少し詳しく教えてもらえますか。
佐藤:要介護の方が通ってくる施設です。中では、麻雀、パチンコ、カジノにあるようなカードゲームができます。施設の名前が「ラスベガス」です。すごい名前でしょう。そんなデイサービス施設で、希望する人にマッサージをしたり、軽い機能訓練やストレッチをしたりしています。加えて、見えなくてもできる仕事として、掃除や、みんなのドリンクを準備するなどの雑務もしています。
チューモくん:1日何人くらいの利用者さんのマッサージなどをしていますか。
佐藤:最近は、コロナ禍で少なめですが、多かったときは、1日17~18人でした。マッサージが入るタイミングは、昼の休憩時間と、それから、麻雀をやっている人は、4人でやっているので、施設スタッフが代わりに入って、その間にという感じです。入浴サービスもあるので、そちらにスタッフの人手が取られると代わりに麻雀に入れないときがあって、そういうときは、施術する人数が少なくなります。
チューモくん:盲学校で学習し、身に付けた資格を生かして仕事をしているのですね。
秋田県立盲学校高等部普通科から、東京の盲学校の専攻科へ進学し、その後、ずっと関東方面で一人暮らしをしている佐藤さん。
次回は、仕事のやりがいについて伺います。
(2025年8月20日 再掲載)