エンターキーを押すと、ナビゲーション部分をスキップし本文へ移動します。

ここから本文です。

卒業生インタビュー1(3回目)

(2022年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。

令和4年度のサマースクールの保護者学習会に向けて行った、平成27年度に本校中学部を卒業した工藤星奈さんへのインタビューの3回中の3回目です。

チューモくん:小さい頃に憧れていたモデルになって、音楽との二足のわらじになりましたね。

工藤:でも、音楽だけでは食べていけないことは知っています。
そうそう、MIZUNOの撮影の時に、ピアノを弾いたりもしたんですよ。

チューモくん:マラソンにピアノにと、小さいときからいろいろなことに挑戦していますね。

工藤:きみまち二ツ井マラソンには、保育園の年長の時に父と出ました。それから高校時代までずっと参加していました。
ピアノは5歳からやっています。「お姉ちゃんがやっているから私もやりたい」という感じで、姉と同じピアノ教室に通わせてもらいました。歌も昔から好きでした。ピアノの先生が歌もできる方で、小学3年生頃から教えてもらいました。小学生の頃には、将来は筑波大学附属視覚特別支援学校(以下、筑波附属)に行くぞって決めていました。
そのほかに、小学生の時は、水泳、習字、よさこい、ピアノ、筑波附属受験のために楽典、ジュニアコーラス。やり過ぎですね。
中学生になってからは、週2回、公文をやっていました。冬に寄宿舎にいたときは、火曜日は行けないので、金曜日に、帰省の途中で焼き鳥とかを頬張りながらそのまま公文に行っていました(笑)

チューモくん:随分といろいろなことに挑戦していたんですね。
最後に、中学から盲学校(現・視覚支援学校)に入ったわけですが、盲学校に行ってよかったなと思うことはありますか。

工藤:中学部の時は、歩行練習で電車移動など2ヶ月くらい頑張りました、おかげで、結構歩行能力が上がりました。高等部時代も、池袋とかぶらぶらできたし、今は、一人で横浜をぶらぶらしたりしています。
それから、点字を教えていただいたのはよかったなと思います。昔から、本を読むことは好きだったのですが、点字使用に切り替わるあたりで読まなくなったということがありました。英語の点字、特に略字が一番苦労しましたが、英語を覚えておくと音楽用語でも使えていいです。
今、授業は、資料がデータで配られて、パソコンを使って音声で受けることの方が多いのですが点字資料で受ける授業もあります。点字楽譜も使っています。中学生の頃の私からは考えられない感じです。過去の自分に、「今は大丈夫だよ」と言ってやりたいです。

チューモくん:今日はどうもありがとうございました。これからのご活躍を期待しています。

いろいろなことに興味をもち、物怖じせずにチャレンジしていく姿勢が、今の彼女をつくってきたのだなと感じました。
 また、白杖歩行や点字などのスキルは、視覚障害者が学習したり生活したりする上で基礎になるもので、視覚支援学校の果たす役割は大きいとも感じました。

(2025年8月19日 再掲載)

本文はここまでです。エンターキーを押すと、本文の先頭へ移動します。
ページの先頭に戻る