これも教材に~ボイスカウントバンク~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校で教材として使ってきたものや教材になりそうなものを紹介していきます。
今回は、しゃべる貯金箱です。
この貯金箱は、1円玉から500円玉まで、投入した硬貨の金種を読み上げてくれます。金種を読み上げた後は、続けて、それまでの合計金額も知らせてくれます。表面についているスイッチを押すと、現在入っている金額を何度でも確認できます。
発売元は、トイボックスという会社です。
現在は販売されていませんが、時々オークションサイトなどに出てくるようです。
さて、この貯金箱、みなさんでしたらどのように使いますか?
僕が初めて見たのは、視覚障害幼児の保育施設で、いろいろな種類の硬貨を入れて遊んでいるところでした。遊びながら、大きさや重さ縁や表面の模様などを感じて、硬貨の種類の見分け方を覚えていける玩具だと思いました。
しかし、本校では、一時期、別な形で活躍しました。募金箱として使ったのです。
お金を入れるとしゃべるという面白さで人を引きつけるという効果もありましたが、何よりも、中に入っている金額を音声で教えてくれるので、全盲の児童が時間をかけて小銭を数えなくてもよいので助かりました。
毎日、読み上げさせた金額をメモして、中身は取り出して教師が保管し、週末に1週間分の合計を計算させるというやり方をしていました。
他には、どんな使い方が考えられるでしょうか。
よいアイデアがありましたらお知らせください。
(2025年7月22日 再掲載)