これも教材に~絵本の触り比べ~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校で教材として使ってきたものや教材になりそうなものを紹介していきます。
今回は、触る絵本の紹介です。
「ちびまるのぼうけん」は、点字付きのさわる絵本です。
写真の左側は、1981年に出版されたもので、しばらく絶版になっていましたが、2007年に新装版が出ました。
小さな丸の「ちびまる」が、本の中を旅して、四角や三角などの形に出会っていくお話で、形と数を学べる内容になっています。
内容は全く同じですが、新装版は、現在、多くの触る絵本で使われている紫外線硬化樹脂(UVインク)で、点字や絵が表されています。
では、旧版はどうかというと、絵の部分のページは、型抜きされていて、穴が空いているのです。
触り比べてみると、UVインクで描かれた新装版よりも、厚紙を型抜きした旧版の方が、エッジがしっかりしていて、形が分かりやすいと感じます。
現在は手に入らない旧版ですが、自作の教材を用意するときの参考になりそうですね。
(2025年7月17日 再掲載)