これも教材に~はぁって言うゲーム~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校で教材として使ってきたものや教材になりそうなものを紹介していきます。
今回は、指定された表現を演じて、それを当ててもらうというカードゲームです。
「はぁって言うゲーム」は、お題カードに書かれた様々な表現を演じて、どんなシチュエーションで言ったのかを当ててもらうコミュニケーションゲームです。
「はぁ」の他に、「がんばれ」「なんで」「うん」「いやー」などいろいろなカードがあり、その中に8種類のシチュエーションが書かれています。
演じるのは、声と表情のみ。身振りを付けてはいけません。
いわゆるパーティーゲームですが、これを、秋盲祭(学校祭)での小中学部の劇の練習の際に使ってみました。
役になりきるには、例えば、誰に対して、どんなことで、どれくらいの強さで、怒ったり悲しんだりしているのか…が伝わるように演じないといけません。
幼児児童生徒数の少ない本校では、感情を爆発させて怒ったり泣いたりするようなやりとりの経験が少ないので、大げさな感情表現を身に付けるために、このゲームを使ってみたのです。
普段、見えにくさから、相手の表情を確認することが難しい子どもたちですので、声に「表情」を付けて、伝わるように話すことを意識するのも、自立活動の大切な学習です。
「僕は、こんな気持ちで言ったんだ」「そういう気持ちなら、もっと悲しそうに言った方がいいよ」などと、自分や友達の感情や演じ方を言語化したやりとりが見られ、ゲームは大盛り上がりでした。
もちろん、劇も大成功でした。
他には、どんな使い方が考えられるでしょうか。
よいアイデアがありましたらお知らせください。
(2025年7月15日 再掲載)