アプリの話~OKO~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校職員から聞いたスマホアプリの話を紹介していきます。
今回は、歩行者用信号機を見付けるアプリです。
チューモくん:以前、自動販売機の中の商品を音声で読み上げられるアプリ「Coke ON」を紹介しましたが、ほかに、何か便利なアプリがないか探しています。
ミヨシ:それなら、信号認識アプリの「OKO」なんてどうでしょう?
チューモくん:「OKO」って、どんなアプリなんですか?
ミヨシ:歩行者信号を認識して、赤信号か青信号かを画面の色と音や振動で教えてくれるアプリです。
このアプリを立ち上げるとカメラが起動します。歩行者用の赤信号を認識すると、スマホの画面全体が赤くなり、「ピッ、ピッ、ピッ…」という音と同じリズムの振動で教えてくれます。
(写真)青信号になると、画面全体が緑色になって、音と振動が、「ピピピピピピ…」と速くなります。
(写真) 角度がずれるなどして、画面に歩行者用信号が映っていないときは、反応しません。
チューモくん:そうすると、「ピピピピピピ…」と音が出る方向に歩いて行けば、横断歩道を渡れるということですね。
ミヨシ:そうなんです。
チューモくん:でも、その交差点に歩行者用信号機があるかどうかはどうやって分かるんですか?
ミヨシ:さすがに、そこまでは教えてくれませんけれど、普段使う横断歩道が音声信号のないタイプだった場合などには便利ですよね。
チューモくん:なるほど、いつもの通勤通学路にある交差点全部に音声信号が付いているわけではないですもんね。では、早速、僕もダウンロードしてみます。
ミヨシ:それが、これはまだベータ版(試作品)なんですよ。ベルギーで開発されたアプリで、ベルギーとオランダではAPP Storeでリリースされているんだけど、他の国では、それぞれに合わせて開発中なんです。日本でも、協力という形でダウンロードできます。将来的には、信号の色だけでなく、横断歩道や障害物の認識もできるような機能も考えているようですよ。
チューモくん:早く正規版が簡単にダウンロードできるようになればいいですね。
ミヨシ:そうですね。インターネットやいろいろな報道で、このアプリを紹介する記事を見かけますので、需要が高まっていくことを期待しています。
<追加情報 2025年3月18日>
信号認識アプリ「Oko」は、2025年1月より、サブスクリプション制に移行しています。
信号認識機能の他に、目的地への徒歩経路を表示するナビゲーション機能も追加されており、料金は、月額800円、または年額5,000円となっています。
どちらのプランも、14日間のトライアル期間が設けられています。
(2025年7月10日 再掲載)