文房具~定規6~
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。 このシリーズでは、弱視児が使いやすい文房具を紹介していきます。
今回紹介するのは、新潟精機の「快段目盛 キャッチアップ定規スリム17センチメートル」です。
特徴は、1ミリメートル単位の目盛りが階段状になっていて見やすいこと。2ミリメートルごとに目盛りの先端に黒い丸が、5ミリメートルの先には赤い三角が付いていて、更に見やすくなっています。
新潟精機は、製図用具などを製造している会社で、以前から、「快段目盛」シリーズを出していましたが、今回購入した「キャッチアップ定規スリム」は、これまでのものと比べて、数字が大きく、太くなり、視認性が上がっています。(写真は、「快段目盛 カッティング方眼定規30センチメートル」との比較です)
また、「キャッチアップ定規スリム17センチメートル」は、目盛りの反対側に段差が付いているので、指で押すと定規が浮き上がり、持ち上げやすくなります。以前紹介した「Qスケール15」と同様の機能です。
「快段目盛 キャッチアップ定規スリム17センチメートル」と同じ目盛りのシール「快段目盛 ものさしシール」という商品もあったので、一緒に購入してみました。
黒いスケールと文字のシールと、白いスケールと文字のシールが入っています。
パッケージには、「スマートフォンの裏に貼ってスケールとして」と書かれていますが、視覚支援学校ならではの使い方を考えてみました。
黒いラシャ紙等に貼り、拡大読書器で、昆虫の卵や幼虫、植物の種などを観察する際に、それに載せて使うと、正確な大きさを知る手がかりにできそうです。観察日記など、記録を付けるときに役立つのではないでしょうか。
いつも言っていますが、全ての人に、「これがベスト」という文房具はありません。いろいろ試して、自分が使いやすいものを探してみましょう。
(2025年6月13日 初掲載)