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六点鐘214号

「六つ点(むつてん) 花と咲きにおう」


校長 伊藤 潤
 新緑の季節から、光あふれる夏の季節へと移り変わる中、夏休み前までの実り多き期間が締くくりの時期を迎えました。四月からの四ヶ月間、校内には十五名の幼児児童生徒たちの明るい笑顔と、真摯に学びに向かう熱気が溢れていました。日々の学校生活の中で、一人一人の小さな、しかし確かな歩みに寄り添い、その成長を実感してまいりました。


 自分に合った最適な学び方を自ら選択し、工夫を凝らしながら新しい世界へ飛び込んでいく幼児児童生徒。そして、これまでの経験を糧に、新たな専門知識や技術の習得、国家資格の取得に向けて日々自己研鑽に励む理療科生徒。年齢や目指す道は違いますが、それぞれの場所での学びを積み重ね、自らの可能性を広げようとする姿は、何にも代えがたい本校の宝物です。


 この一人一人のひたむきな歩みを見つめるとき、 私は入学式の式辞で触れた、校歌の一節を思い返します。校歌の二番にある「六つ点(むつてん) 花と咲きにおう」という歌詞です。この「六つ点」とは、私たちが学びで用いる大切な「文字」の一つである点字にますが、一つひとつの言葉や知識に丁寧に向き合い、心の中に積み重ねていく歩みは、全員に共通するものです。そのひたむきな努力こそが、明日を切り拓く力となります。校歌は、その積み重ねがやがて豊かな「花」となって咲きにおう姿を描いているのです。こうした一人一人の営みの中にこそ教育の本質があると、改めて強く感じております。


 さて、本校では現在、「キャリア教育全体計画に基づき、個々のキャリア発達を促すキャリア教育の充実」に視点を置き、一人一人の自立と社会参加に向けた指導・支援の充実に関する研究を進めております。その確かな成果は、これまでの学習活動の中に着実に実を結んでいます。


 例えば、六月に行われた中学部の作業学習における「前期校内実習」でのことです。生徒たちはそれぞれの役割を自覚し、声を掛け合い、互いの得意なところを活かし合いながら、実に見事に協力してやり遂げました。三名が主体的に関わり合い、一つの目標に向かって充実した取り組みを作り上げたその姿に、将来の自立へとつながる学びの成果が表れていました。実習報告会で、頑張ったことや工夫したことについて自信を持って発表し、作業製品を販売する姿は実に誇らしげでした。


 また、理療科の皆さんが臨床実習等を通じて患者様と誠実に向き合い、職業人としての基盤を築いている姿も本校の誇りであります。先日、「秋田市にぎわい交流館AU」で行われた地域交流校外実習では、施術を受けたお客様から大変嬉しいメールをいただきました。


 『旅行中でしたのでマッサージ、施術者の方との会話、とても良い思い出になりました。美術館の好きな方で、私も美術館巡りの東北旅行でしたので本当に楽しい時間を過ごさせてもらい感謝しています。』

 まさに一期一会の素晴らしい出会いでした。生徒自身はもちろん、私たち教職員も、働くことの喜びと、日頃の学びが社会に繋がっているという確かな手応えを感じることができました。
 

明日からの夏休みは、家庭や地域、あるいは社会の中で、「生きる力」をさらに深める絶好の機会です。幼児児童生徒の皆さんにとっては、自分の目標や興味・関心のあることにじっくり向き合い、家庭や地域での交流を通じて社会性を育む時間に。また理療科と生活情報科の皆さんにとっては、これまでの学びを整理し、次なるステップへの力を蓄える貴重な充電と実践の期間となることでしょう。

〈新入生紹介〉

「作業学習でがんばりたいこと」

中学部一年 鎌田 夏帆
 

私が一番がんばりたいことは、作業学習です。作業学習では、きれいな製品を作れるよう、丁寧に作業したいです。実際に作ってみて、ビーズをしっかりそろえてつなげることが
大切だと分かりました。分からないことは先輩や先生に聞き、教えてもらったことを早く覚えられるようにがんばりたいです。また、作り方だけでなく、報告・連絡・相談も
きちんとできるようにがんばります。

「送りバント」

高等部専攻科保健理療科一年  伊藤  浩

 三十代では常に「ホームラン」を狙う人生でした。
 四十代になると手堅く「ヒット」を狙う人生に変わりました。
 五十代になった今、「送りバント」を選択する人生になりました。しかし、
その「送りバント」の機会はなかなか訪れません。「チャンス」が訪れた時は、地味だが確実に成功させなければなりません。簡単そうで非常に難しい。
 人生の加点は常に厳しく、かつ面白い。

「還暦からの挑戦」

高等部専攻科生活情報科 齊藤 文治

 現在六十歳の私は、約三十年間、板前一筋で歩んできました。その後、視覚支援学校の
パンフレットを目にした瞬間、「これだ!」と感じました。
これまでの人生は、多くの方々に支えられて歩んでくることができました。今、私は
人生の新たな岐路に立っていると感じています。
 これからは、一人でも多くの方々に喜んでいただき、社会に貢献できるよう、学びを
深めていきたいと考えております。

弁論大会 「今年も登壇します」

 中学部生2名、高等部生3名の計5名がエントリーしました。大会を盛り上げようと、高等部専攻科の生徒の中には二年連続で出場した生徒もおり、大変うれしく思いました。
最優秀賞には、高等部普通科三年の鈴木りりかさんの「ありのままの自分で」が選ばれました。自分らしく前向きに変化していく嬉しさが表現されている点が高く評価されました。
 また、中学部三年の湊まゆかさんの「しょうらいにむけてがんばりたいこと」が優秀賞に、高等部専攻科理療科二年の佐藤智一さんの「妙に気になる」が審査員特別賞に、それぞれ選ばれました。
(照井 まさみち)

東北地区盲学校文化・体育大会「真剣勝負と交流」

     
 第四十二回東北地区盲学校文化・体育大会が岩手県盛岡市で行われました。
一日目は弁論大会に中学部三年湊まゆかさんと高等部普通科三年鈴木りりかさんが出場しました。それぞれの経験から感じた思いを自分なりの言葉で紡ぎ、堂々と自分の考えを表現しました。また、大会終了後には、弁士交換会が行われ、和やかな雰囲気のもと、他校の生徒との交流を深める機会となりました。審査の結果、鈴木りりかさんが高等部の部で優秀賞を受賞しました。
 二日目の陸上競技大会には、中・高等部の九名が参加しました。熊対策などでグラウンド使用に制限のある中で練習を積み重ね、それぞれの目標に向けて全力で臨みました。他校の生徒と競い合う緊張感の漂う状況でも実力を発揮し、高等部保健理療科二年の佐藤祥太郎さんが、男子100mで大会新記録を樹立するなど、笑顔で大会を終えることができました。
 他校の生徒と共通の話題で交流を深める様子も見られ、普段の学習とは違う貴重な経験を積む機会となりました。
(田中 聡子、大滝 陽平)

小学部修学旅行 「楽しかった修学旅行」


 小学部五、六年児童二名が岩手県盛岡市、花巻市方面へ修学旅行に行ってきました。
地震の影響による新幹線の遅延などで予定の変更もありましたが、心に残る二日間と
なりました。
 一日目は、宮沢賢治童話村を訪れ、事前に学習した「やまなし」や「注文の多い料理店」の世界を体感しました。物語の世界に入り込んだような体験に、子どもたちの表情も輝いていました。夕食には、盛岡三大麺の一つであるわんこそばを味わい、岩手県の食文化にも楽しく触れることができました。二日目は、盛岡手づくり村で南部せんべいや冷麺づくりに挑戦し、自分の手で作り上げる喜びを感じながら、おいしくいただきました。また、桜井記念手で見る博物館では、さまざまな模型や動物のはく製に実際に触れながら、五感を通して学びを深めることができました。 帰りの新幹線では、疲れを感じさせることもなく、窓の外に広がる景色を眺めたり、友達と笑顔で言葉を交わしたりしながら、充実した時間をかみしめていました。
 荷物やお金の管理、食事のマナー、公共交通機関の利用など、多くの経験を通して、たくさんの学びを得ました。今回の修学旅行で得た思い出と成長は、子どもたちのこれからの学習や生活の中で、きっと大きな力になっていくことと思います。
(こん 葉月)

幼稚部校外保育 「セリオンリスタへ出発!」


 スクールバスに乗って、「セリオンリスタ」へ行ってきました。
 砂場では、教師がふるいを使って目の前で砂のシャワーを見せると、砂が落ちる様子をじっと見つめたり、落ちてくる砂に手を伸ばして触れたりして楽しみました。アスレチック型の滑り台では、ボルダリングに挑戦しました。また、セリオンのエレベーターに乗ると、キラキラと輝く天井の照明に目を向けながら、上昇していく感覚を楽しんでいました。展望室では、だんだん小さくなっていく景色をじっくりと眺める姿が印象的でした。帰りの車内では、「セリオン、楽しかったね」「また行こうね」と感想を話しながら、心地よさそうに眠りについた二人でした。
(工藤 あづさ)  

防災デイキャンプ 「今年は親子で開催」

 小中学部で親子防災デイキャンプを行いました。昨年度の防災キャンプが好評だったため、今年度は保護者にも参加していただき、一緒に活動を行いました。
 避難所設営体験では、テントや簡易ベッドを組み立てた後、生活しやすい避難所について、日本赤十字社秋田県支部の菊地雄大氏から講話をいただきました。昼食では、耐熱ポリ袋を使って、ご飯やカレー、ゆで卵を作りました。
 午後には、停電時の避難を想定した「暗闇歩行体験」を実施しました。いざというときに慌てず行動できるよう、防災について様々なことを考えるよい機会となりました。  
(銭谷 ひとし)  

解剖実習見学「命の重み」

 秋田大学医学部において解剖実習見学が行われました。教科書や模型だけでは得られない貴重な学びとなりました。また、鍼を刺す深さや身体へのリスクについて具体的にイメージすることができ、充実した時間を過ごしました。
 このような貴重な機会を与えてくださった方々に深く感謝申し上げます。この経験を今後の学びや実践に生かし、社会に貢献できる理療師を目指してほしいと思います。
(藤田 健一)  

路線バス乗車体験学習「路線バスに乗ってみよう!」

 秋田中央交通のご協力のもと、一人一人が目標を立てながら活動に参加しました。幼児は路線バス車内の段差を上りおりしたり、乗り心地を楽しんだりしました。
また、児童生徒は、単眼鏡で運賃表を確かめたり、白杖を携帯・操作したりしながら、足元の安全を確認していました。両替体験では、両替した硬貨を見分け、必要な金額を選ぶ活動を行いました。白杖を携帯したまま両替をすることによって、手がふさがる不便さに気付き、財布や持ち物をどのように管理すればよいかを考える機会にもなりました。
 社会参加に向けた学習活動が増えてきており、今後の校外学習や日常生活の場面でも、今回の体験を生かしてほしいと願っています。
(落合 久貴子)

白杖歩行・生活サポート講習会「初めての盲導犬体験!やってみよう調理!」

 秋田県社会福祉会館を会場に、白杖歩行・生活サポート講習会「初めての盲導犬体験!
やってみよう調理!」を 開催しました。本講習会は、秋田山王ライオンズクラブ主催、本校共催のもと、視覚に障害のある方々の外出機会の創出と交流の拡大を目的として実施しています。午前中は、「盲導犬体験」と「介助歩行体験」を2グループに分かれて活動しました。盲導犬体験では、盲導犬とともに屋内外を歩行し、その役割や安全な歩き方について学びました。介助歩行体験では、路線バスへの乗車や買い物などを体験し、地域生活に役立つ実践的な活動に取り組みました。
午後は調理室で、火を使わない調理に挑戦しました。参加者は寄宿舎指導員の支援を受けながら、茶碗蒸しやカスタードアップルパイ作りに取り組み、日常生活に役立つ調理技能を学びました。参加者からは、「外出への自信がついた」といった感想も聞かれ、充実した一日となりました。ご支援、ご協力をいただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
(菊地 雄平)

寄宿舎の活動「外出活動」

 晴天の中、今年度初めての外出活動に出掛けました。イオンモール秋田では、待ち合わせ時間までショッピングを楽しむため、事前に欲しい物や行きたい店舗の場所を、触地図や電子黒板で拡大して確認しました。お目当ての店舗では、職員から商品の説明を聞き、実際に触れたり香りを確かめたりしながら、どれにしようか迷いつつ買い物を楽しんでいました。
 夕食では、それぞれが好きなものを注文しました。まだ食べたことのないメニューを選んだり、ハンバーガーを食べ比べたりするなど、いつもとは違う雰囲気の中で食事と会話を楽しんでいました。
 次回の外出活動は、十月に食事会を予定しています
(高橋 由美)

PTA会長紹介 PTA会長 

鈴木 由記 氏

 このたび、PTA会長を務めさせていただくことになりました。日頃よりPTA活動に御理解と御協力を賜り、心より感謝申し上げます。
 子どもたちが安心して学び、充実した学校生活を送ることができるよう、保護者の皆様、教職員の皆様と力を合わせながら活動してまいります。先日は、PTA活動としてプランターへの花植えを行いました。皆様のお力添えにより、学校を彩る花々とともに、子どもたちが気持ちよく過ごせる環境づくりを進めることができました。
 これからも子どもたちの成長を共に見守りながら、支えていければ幸いです。一年間、どうぞよろしくお願いいたします。

後援会 だより

後援会費を納入いただきありがとうございました。

小玉 幸子、佐藤 均、森川さく子、河田 幸子、佐藤加奈子、林 栄美子、武田 幸美、石塚さおり、若林 雅子、荒木 真弓、藤田亜樹子、佐藤夕美子、ねもと つまこ、佐々木奈穂子、佐々木富士男、ひわたし みゆり、じょ かいい(おのば眼科)、小林恵津子、吉澤真由美、佐藤 カツ子、佐藤 玲子、むこがわ 進、畠山 あきら、
加藤 繁、大山 美香、小玉 千春、赤坂  務、脇坂 良子、安田 貞則、清水 勇次、石橋 こうき、武田 よしゆき、田村 雅博、能登屋まさみつ、宇佐美咲子、原田 たかし、高橋 賢一、大日向邦彦、鎌田 ひでお、大野 こうすけ、煙山 満、伊藤 博子、齊藤 直子、長崎ふくお、菅原 玉樹、高嶋 俊雄、堀内真理子、小林 三郎、伊藤 友紀、進藤 のりひで、中田 秀樹、佐藤 テル、煙山 貢、内藤 聡子、細川 大地、細川平太郎、みつもり 久美子、照井真紀子、ふなおき 慎一、畑江いづみ、佐藤菜穂子、赤川 吉夫、富樫 一男、さんのへ 聡、稲垣 渉、石崎 修一、渡部とも子、阿部 滋子、武藤 陽菜、佐々木麻理奈、田中 玲子、山下 幸子、京屋 敦、五十嵐幸子、五十嵐昌司、成田恵美子、飯村 人美、伊藤 博、出町 京子、小川 のぶお、武田 利美、照井 ただし、照井 和子、木村 俊雄、中村 裕、藤澤 誠、栄田 優子、米田 満美、せお 弘、兎澤 まこと、しど 万里子、み熊 まさる、須藤 和彦、坂本 香織、ほうち ふみあき、荻原 雅子、石川とえこ、原田 金作、佐々木 じょう、佐藤 憲一、うしろまつ 千恵、佐藤 つとむ

※順不同、敬称略※五月末 入金分まで掲載

職員異動

【転出】

事務長 袴田 幸樹
(大館国際情報学院高等学校 主幹(兼)事務長)
教諭 林 栄美子
(秋田 めいとくかん高等学校(定時制)(教頭))
教諭 石塚 さおり
(栗田支援学校 教諭)
教諭 佐藤 加奈子
 (特別支援教育課 指導主事)
教諭 武田 幸美
(秋田大学教育文化学部附属特別支援学校 教諭)
寄宿舎指導員 河田 幸子
(聴覚支援学校 寄宿舎指導員)
講師(臨時)佐藤 均 
退職
講師(臨時)水谷 亨
(視覚支援学校実習助手(新規採用))
実習助手(臨時)荒木 真弓
退職
寄宿舎指導員(臨時)森川 さくこ
大曲支援学校寄宿舎指導員(臨時))

寄宿舎宿直指導員
伊藤 たいご 退職
鎌田 よし矢 退職
佐藤 みちあき 退職
髙橋 こうた 退職 

栄光の記録

第六十七回秋田県高等学校放送コンテスト(朗読部門)

最優秀賞 
高等部普通科三年 鈴木 りりか

第七十五回東北地区盲学校弁論大会 高等部の部

優秀賞
高等部普通科三年 鈴木 りりか

第四十二回東北地区盲学校文化・体育大会 岩手大会

〈中学部〉

ジャベリックスロー
    第二位 鎌田 夏帆
    第三位 湊 まゆか
    第三位 鈴木 愛菜

〈高等部女子〉

100メートル
第一位 鈴木 りりか
ジャベリックスロー
第一位 鈴木 りりか

〈高等部男子〉

 100メートル
    第一位 佐藤 祥太郎
 砲丸投
    第二位 三浦 たいら
    第三位 佐藤 智一
 ソフトボール投
    第一位 佐藤 祥太郎

行事予定

令和八年度冬季休業までの主な行事予定

【8月】
26日(水)全校集会Ⅱ(夏季休業後)

【9月】
10日(木)敬老マッサージ
11日(金)特別支援学校総合体育大会
29日(火)しょう・中PTA

【10月】
14日(水)から~16日(金) 北秋田市校外実習
15日(木)から16日(金)高等部宿泊学習
31日(土)秋盲さい・同窓生の集う会

【11月】
5日(木)日本テレビ小鳩文化事業団スクールコンサート2026
26日(木)幼PTA

【12月】
14日(月)かがやきの丘3校オープンスクール
25日(木)全校集会Ⅲ(冬季休業前)
26日((土))冬季休業~1月13日(水) 

編集後記

 照りつける日差しと蝉時雨に本格的な夏の訪れを感じます。花火やお祭り、自然との触れ合いを楽しんだり、新しいことに挑戦したり、今しかできない体験を重ね、元気に充実した夏を過ごしてほしいと思います。
(鈴木 るみ子)

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