文房具 定規5
(2024年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、弱視児が使いやすい文房具を紹介していきます。
今回は、リーディングマーカー付きの定規です。
クツワの「モジサシ」の一番の特徴は、定規の真ん中が透明な窓になっていて、裏返して数字の表示を隠すと、リーディングマーカーとして使える点です。
以前、「リーディングルーラー」を紹介したときにも書きましたが、見える範囲が限定されるので、読んでいるところを見失わず、また、周囲が濃い色なので、まぶしさが少し抑えられるという効果があります。
ただし、「モジサシ」のリーディングマーカー部分の幅はそんなに広くはないので、拡大教科書等の大きな活字は収まりません。
高学年になり、ルーペを活用できるようになった児童生徒には有効かもしれません。
ものさしは、目盛りの数字が白で書かれていて、背景が色付きです。
色は、ミント、ブラウン、パープル、ネイビーの4色ありますが、ネイビー以外の3色は、淡い色でコントラストが弱かったので、ネイビーを購入しました。
ものさしのゼロポイントが端にある側(机からの高さなどが測りやすい)と、5ミリメートル内側に入り込んだところから始まる側(長さを測って線を引く際などに作業しやすい)があります。
片方の角が丸くなっていたり、5センチメートル間隔の数字が反転していたりと、どちらの側か判別しやすいところも使いやすいポイントです。
いつも言っていますが、全ての人に、「これがベスト」という文房具はありません。いろいろ試して、自分が使いやすいものを探してみましょう。
(2025年10月24日 再掲載)