関係機関 基幹相談支援センター
(2024年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、障害者の相談支援等を行っている、様々な関係機関の紹介をしていきます。
今回は、「基幹相談支援センター」についてです。
基幹相談支援センターって、どんなところ?
地域における障害者相談支援施設や団体の中核的な役割を担う機関として設置されており、障害がある方、またそのご家族のための総合相談窓口として、社会の中で自立した生活を送れるように必要な援助や情報提供を行っています。
誰が設置しているの?
基幹相談支援センターは、市町村または、市町村から業務実施の委託を受けた相談支援事業所が設置します。相談支援事業所が設置する場合は、市町村に届け出が必要です。
令和6年6月現在、秋田県内では、大館市・北秋田市・能代市・男鹿市・秋田市・由利本荘市・にかほ市・大仙市・横手市・湯沢市に「基幹相談支援センター」があります。
(追加情報)令和7年度、八峰町にも設置されました。
秋田市と男鹿市では、市役所内にあり、他は全て委託を受けた相談支援事業所が運営しています。詳しくは、各市役所の障害福祉課等にお問い合わせください。
どんな仕事をしているの?
大きく、4つの業務があります。
(1)総合的・専門的な相談支援の実施
・ 障害の種別や各種のニーズに対応できる総合的な相談支援を行います。
(2)地域の相談支援体制の強化の取り組み
・地域の相談支援事業者への指導助言や、研修会の企画運営などの人材育成を行います。また、関係機関の連携強化の取組を行います。
(3)地域移行・地域定着の促進の取り組み
・ 障害者支援施設や病院等と連携した、入居支援や緊急対応を行います。
(4)権利擁護・虐待の防止
・成年後見制度利用支援事業を行います。また、虐待や権利擁護の相談支援に対応します。
どんな関係機関と連携しているの?
主な業務連携機関としては、次のようなものが挙げられます。
・障害福祉担当の行政窓口(市町村の障害福祉課など)
・障害福祉サービス事業所
・相談支援事業所
・地域包括支援センター(高齢者とその関係者が生活上の困りごとがある際に支援を行う相談窓口)
・学校・幼稚園・保育所など
・病院・施設
・生活困窮者自立相談支援機関など
様々な関係機関と連携していますので、どこに相談したらよいか迷ったら、まずは、最寄りの基幹相談支援センターへ行ってみるのがよいでしょう。
具体的には、どんな相談があるの?
本校では、県内各地の基幹相談支援センターを訪問して、ロービジョン支援センターの紹介をしていますが、多くの基幹相談支援センターでは、身体障害者(視覚障害・聴覚障害・肢体不自由)の方の相談は、少ないとのことでした。
そうした中でも、成人してから見えにくくなって、仕事を続けることが難しくなった方の生活基盤の立て直しや、白杖などの補装具の申請に関わる手続きのお手伝い、余暇活動・当事者団体への参加などの、相談事例を伺うことができました。
まとめ
基幹相談支援センターでは、様々な機関と連携して、幅広い相談に対応しています。地域の情報も幅広く得られると思いますので、見えない・見えにくいことに限らず、障害に関わる困り事があれば、まずはお近くの基幹相談支援センターに相談してみましょう。
(2025年10月22日 再掲載)