弱視職員へのインタビュー2(3回目)
(2023年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
2023年8月5日に、本校を会場に実施したサマースクールの保護者学習会で、本校の弱視職員のニムラさん(仮名)に、自身の経験や普段の生活を基に、生活する上での工夫点・配慮点について話してもらいました。
その内容を、インタビュー形式で紹介します。5回中の3回目です。
チューモくん:今回は、学校生活の話を聞けたらと思います。
ニムラ:何を話そうかな。部活動の話でもいいですか。
チューモくん:いいですよ。どんな部活に入っていたのですか?
ニムラ:音楽部(吹奏楽)とバレー部(フロアバレーボール)の掛け持ちをしていました。
チューモくん:掛け持ちですか。それぞれで、どんな思い出がありますか?
ニムラ:音楽部では、秋田商業高校吹奏楽部の学生と合同演奏した時もありました。他校の同世代の人との関わりから得たことは多かったです。普通校に通う生徒と自分との違いを感じました。
チューモくん:どんな点がですか?
ニムラ:彼らは、初見で演奏、指揮を見て演奏していました。それを見て、自分に出来る工夫は何かを考えました。私たちには、小さい楽譜は見えないので大きく書いたり、暗譜したりするなどの工夫が必要だと思いました。自分の障害について考え、現実を知る機会となり、自ら工夫する、人間関係、援助依頼について考えるよい機会となりました。交流の良さを感じた時間でした。
チューモくん:バレー部の方では、どうでしたか?
ニムラ:バレー部では、普段接しない他学部の先輩と練習することで、挨拶や集団の中で共同で行うこと、継続する力など社会性を学びました。
夏休みには音楽部もバレー部も学校での合宿もあり、普段の、寄宿舎生活では味わえないことも多くありました。
チューモくん:他校の同世代との交流、校内では学年学部を越えた交流と、社会性を養う上で、部活動が果たした役割が大きかったのですね。
ニムラ:そうですね。
チューモくん:ありがとうございました。次回は、歩行についてのお話を伺いたいと思います。
(2025年10月6日 再掲載)