卒業生インタビュー3(4回目)
(2023年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
今回は、平成27年度に本校高等部専攻科理療科を卒業した吉田有沙さんが、中学部3年生の進路学習で話した内容を再構成したものの4回中の4回目です。
チューモくん:秋田県立視覚支援学校で学んでよかったと思うことは何ですか?
吉田:いろいろな人と関わったことです。この学校は様々な年齢の人と出会う機会があります。こんな環境はなかなかありません。だから積極的に関わることで自分の世界が広がったと思うことがたくさんあります。
チューモくん:例えばどんなことですか?
吉田:悩みを話すことで、落ち着いたり、一歩前進できたりしたことがあります。悩みを言える人を見つけることは大切です。どうしようもならないことに苦しくなることがあると思います。そのとき、気持ちが爆発しないように本音を話せる人の存在はとても大事です。
チューモくん:最後に、後輩へのメッセージをお願いします。
吉田:興味があることにはどんどんチャレンジしてほしいです。視覚障害者でもいろいろな道があります。
今、私は施術以外の仕事にもチャレンジしたいとアピールしています。障害はあるけれども「こうすればできる!」ということを分かってもらえば、できることの幅が広がります。自分の可能性を知ってもらうことが大切なのです。視覚障害者の目線だから気付くこともあります。
自分のやりたいという気持ちに加えて、周りの人からもこの人に任せたいと思ってもらえるように、できないことをできるようにするための工夫や努力を大切にし、どんどん自分を表現できるように頑張ってください。応援しています。
チューモくん:今日は、お忙しいところ、後輩のために学校まで来ていただきありがとうございました。
「卒業生インタビュー」のシリーズでは、県外に出て活躍している卒業生の話が3人続きました。
3人に共通していることは、自分がやりたいことに対して、イメージをもって、自分で道を切り開いて行ってるということです。何がしたいのか、どうしたいのか、そこに向かうためには、どうしたらいいのかを考えて、積極的に行動することが、夢の実現につながっていくのだなと、改めて思いました。
(2025年9月26日 再掲載)