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卒業生インタビュー3(2回目)

(2023年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
今回は、平成27年度に本校高等部専攻科理療科を卒業した吉田有沙さんが、中学部3年生の進路学習で話した内容を再構成したものの4回中の2回目です。

チューモくん:テーマパークでのヘルスキーパー(企業内理療師)の仕事は、どういうスケジュールで1日が回っているんですか?
吉田:テーマパークでは、たくさんの人がいろいろな仕事をしています。ですから、朝、マッサージをして体をほぐしてから仕事に行く人、昼の休憩時間を利用して来る人、仕事が終わってから来る人と、施術を受けに来るタイミングは人によって様々です。ですから、日によって忙しい時間帯が違い、決まったサイクルがあるわけではないです。
チューモくん:それもなかなか大変ですね。施術の実際はどうですか?
吉田:それが、県外に出て、秋田の理療科はすごいということがよく分かりました。
チューモくん:どういうことですか?
吉田:秋田の理療科の先生の教え方は、丁寧で、他の県の盲学校であまりやられていないようなことまで教えてくれていたんですよ。例えば、輪状揉捏(りんじょうじゅうねつ)という手技があります。患部の筋をつまんで円を描くように圧力をかけながら筋肉を揉みほぐしていくやり方です。特有の揉み方なので、私以外のヘルスキーパーで施術に取り入れている人はあまり見たことがありません。
チューモくん:そうなんですね。
吉田:線状揉捏(せんじょうじゅうねつ)という、輪状揉捏とは違い、線を往復するように揉みほぐすやり方は全国的にもよく取り入れられている手技なので、ヘルスキーパーの多くは施術で線状揉捏を用いています。
なので、私が輪状揉捏をおこなうと施術を受けている側は、「おー!」って驚くし、ほぐし方が柔らかく、心地よいと、違いを褒めてもらえることがあります。秋田で勉強できてよかったなと思う瞬間です。
チューモくん:他に仕事をしていて、気を付けていることなどはありますか?
吉田:施術の合間には、社員としての一般業務にも取り組んでいます。
   勤怠という勤務時間や休暇取得を管理する業務は、会社の担当者もおこなってくれているのですが、1人1人がしっかりと確認することで会社全体の業務もスムーズになっていきます。
なので、どんなに小さなことでも積極的に取り組むことは大事にしています。
チューモくん:とてもいい心掛けですね。

県外に出たからこそ、母校の先生の教えのありがたみが分かったという話は、嬉しいですね。
「当たり前だと思っていたこと」「それしかないと思っていたこと」が、そうではないと気付くには、それまでと違う環境で、比較するものと出合わなければなりません。
積極的に、自分の世界の外に出る。外の情報を得るということは大事ですね。

(2025年9月24日 再掲載)

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