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文房具 ~ノート 3~

(2023年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、弱視児が使いやすい文房具を紹介していきます。
今回は、2023年春に発売になったノートのシリーズです。

日本ノート株式会社 と聞いてもピンとこないかもしれませんが、アピカというブランド名は多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。
そのアピカから、「スクールラインプラス 合理的配慮のためのノート」というシリーズが出ました。全10種類です。
公式サイトを見ると、発達障害の子ども用の書字練習用に開発されたようですが、弱視児にも使いやすい工夫がありました。
相談支援の時に紹介するサンプル用に、連絡帳以外のものを購入してみましたので、実際に手に取って感じた特徴をご紹介します。

1.表紙はシンプルなデザインです。これなら、学年が上がっても、あまり抵抗感なく使えるかもしれません。また、表紙に中身の罫線が大きく描かれているので、ノートを開かなくても、罫線のサイズが分かります。
(写真説明)マス目に十字の点線が付いたものと付かないものがあります。
2.本文にはUDフォントが使われていて、弱視の子にも読みやすいです。
3.罫線が太く、視認性が高いです。また、筆記部分が白抜きになっているので、どこに書くのかが分かりやすいです。
4.マス目が1行おきに網掛けになってる商品もあります。
5.英語罫は、小文字を書く部分が広くなっていて大きく書くことができ、さらに網掛けになっているので、どこに書くのかが分かりやすくなっています。ただし、ノートの縁の地の色とは濃淡による違いなので、見え方によっては、ちらちらしてかえって見えにくくなる人もいるかもしれません。
6.公式ホームページによれば、従来よりも厚めの用紙を使用しているため、消しゴムをかけたときにシワになりにくく、めくりやすいようです。

文房具の紹介の際は、いつも書いていることですが、弱視の人は、それぞれ見え方が違うので、「これが絶対に一番」というものはありません。他のメーカーのものとも比べてみて、自分が一番見やすい、使いやすいものを探して使ってくださいね。
(2025年9月18日 再掲載)

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