アプリの話 Eye Navi
(2023年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校職員から聞いたスマホアプリの話を紹介していきます。
今回は、歩行支援アプリの話題です。
ニムラ:チューモくん、「Eye Navi」って使ったことある?
チューモくん:名前からして、新しいナビアプリですか? まだ知りませんけれど、ニムラさんは相変わらず早耳ですね。
ニムラ:そう、ナビアプリ。目的地を何箇所か登録できて、そこまでの経路の概要や、交差点があるかどうか、目的地の施設の情報なんかを出発前に確認できるの。
チューモくん:。単純に、道案内してくれるだけじゃないんですね。
ニムラ:しかもね、AIが障害物や目標物、点字ブロックとかを見つけて教えてくれるの。OKOのように信号の色も教えてくれるんだよ。
(注 OKOについては、以前のチューモくん日記をごらんください)
チューモくん:それは、すごいですね。
ニムラ:ただね、使ってみたら、黄色の点字ブロックは見つけてくれたけど、銀色の点字鋲はうまく見つけてくれなかった。
チューモくん:ああ、シート状の点字ブロックではなくて、床面に直接、誘導ブロック(線状のブロック)や警告ブロック(点状のブロック)のパーツを固定している、金属製のものですね。鏡のようになっていますから、光の当たり具合でうまく読み取れないかもしれませんね。
ニムラ:あと、スマホを正面にかざして歩かないといけないのと、角度を維持しているのが面倒かな。胸の前に下げる、専用のポーチも売っているみたいだけど。
チューモくん:なるほど、慣れるまで少し練習が必要ですね。
ニムラ:でも、カメラにコンビニが映り込むと、コンビニがあることを教えてくれたりするので、街歩きが楽しいよ。
チューモくん:AIの進歩によって、視覚障害者の支援システムもどんどん変わってきたなと感じます。新しい情報をありがとうございました。
Eye Naviは、スマートフォンの歩行支援アプリで、道案内と障害物検出、歩行レコーダー機能を備えています。
ニムラさんの話にもありましたが、目的地までの方向や経路、周辺施設、進路上の障害物、歩行者信号の色、点字ブロック等を音声で知らせてくれます。
公式のWebサイトによると、認識可能な障害物・目標物は、人・自転車・車・トラック・点字ブロック・白線・ガードレール・横断歩道・歩行者信号「赤」「青」・縁石・植え込み・街路樹・自動販売機・車止め・ポール(電柱)・フェンス・郵便ポスト・壁・三角コーンだそうです。
また、ニムラさんの話には出てきませんでしたが、自動車のドライブレコーダーのように、歩行時の映像を自動で保存する機能もあります。
使用の際には、iPhoneを専用のポーチに入れて背面のカメラがしっかり前を向くようにして利用することが推奨されています。ポーチは日本点字図書館ホームページから購入できます。
(2025年9月17日 再掲載)