視覚障害者の生活 Suica運用開始
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
今回は、間もなく秋田でもSuicaが使えるようになるという話題です。
チューモくん:ミヨシさん、うれしそうですね。
ミヨシ:2023年5月27日(土)から、ようやく秋田でも、Suicaで列車に乗れるようになるんです。
チューモくん:今まで、コンビニやレストランなどでの買い物利用に使えるくらいでしたものね。
ミヨシ:ちゃんと乗り物にも使えますよ。秋田県内では秋田中央交通と秋北バスの路線バスで使えます。でも、私の場合、秋田市内でのバス利用の時は、福祉乗車証を使って無料で乗れるので、列車でも使えるようになるのはうれしいです。
チューモくん:JR全線で利用できるんですか?
ミヨシ:それが、県内どこでもというわけではないんです。今回、利用エリアが拡大したのは、青森・盛岡・秋田エリアです。秋田エリアで利用可能なのは、秋田駅を中心にして、男鹿線全線の12駅と、羽越本線上りは新屋までの2駅、奥羽本線上りは和田までの2駅になっています。
青森エリアは、青森-弘前間、盛岡エリアは、田沢湖線が雫石まで、東北本線が北上まで、釜石線が新花巻までとなっていて、各エリアを越えては使えません。だから、秋田駅の改札口からSuicaで入って、弘前駅で降りるということはできないんです。
チューモくん:それでは、本校の生徒で通学に利用できる人は限られますね。
ミヨシ:本校には、全県各地から生徒が通ってくるので、利用可能な生徒は、今のところほんの一部ですね。いずれ、エリアが広がったら、Suicaや地元のバスの交通系ICカード1枚で、バスと列車を乗り継いで通学、帰省・帰舎ができるようになると思います。
チューモくん:早くエリアが拡大するといいですね。
JR東日本の交通系ICカードSuicaの利用地域は、首都圏、新潟、仙台、青森・盛岡・秋田の4エリアに分かれています。
各エリアを越えての利用はできません。また、上記のとおり、「青森・盛岡・秋田エリア」と一括りになってはいますが、5月27日から利用可能になる範囲を越えては使えません。
また、2023年3月18日から、JR東日本と鉄道・バス各社で使える障害者用と介助者用のカードのサービスが始まっていますが、これはまだ関東圏のみで、青森・盛岡・秋田エリアでは利用できません。
(2025年9月12日 再掲載)