余暇・スポーツ ブラインドテニス
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
今回は、視覚障害者のためのスポーツ「ブラインドテニス」について、愛好者である本校の職員ニムラさん(弱視)に話を聞きました。
チューモくん:先日(2022年10月29日)、秋田県立武道館で、ブラインドテニスの全国大会が行われましたね。
ニムラ:そう、昨年度、初めて秋田で開催して、今回が2回目の大会だったの。
チューモくん:何人くらいが参加したんですか?
ニムラ:県外から13人が来てくれて、参加選手20人くらいの大会になりました。
チューモくん:ところで、ブラインドテニスとは、どんな競技ですか?
ニムラ:ブラインドテニスは、バドミントンで使われる広さのコートを使って、バウンドしたときに音が出るよう工夫されたスポンジボールを、ラケットを使って交互に打ち合うスポーツです。
チューモくん:視覚障害者が行う他の多くの球技は、地面や床でボールを転がして行いますが、空中を飛んでくるボールを打ち返すのは難しくないですか?
ニムラ:全盲は、3バウンドまでに返球、弱視は視力や視野に応じて1バウンドから3バウンドで返球するというルールがあるので大丈夫。
チューモくん:いつ頃から始まったんですか?
ニムラ:埼玉県立特別支援学校塙保己一学園高等部の生徒だった武井視良(たけいみよし)さんが、1984年に考案しました。
チューモくん:秋田では、どれくらいの人が、どこで練習しているのですか?
ニムラ:いつもよく来る人は8人くらい。秋田県心身障害者総合福祉センター(社会福祉会館内)の体育館で練習しています。
チューモくん:どんなところに魅力を感じられますか?
ニムラ:難しいところ。3次元の競技なので、初めは本当に難しいの。だから、ちょっとしたこと、例えば、ラケットにボールが当たった、相手コートに打ち返せたといったことができるだけでうれしいの。そういう、小さな喜びの積み重ねが楽しい。
チューモくん:競技人口が増えていくといいですね。
ニムラ:そうそう。この前は、山形でやってみたいという話があって、山形まで教えに行ってきたの。
チューモくん:この先が楽しみですね。ますますのご活躍を期待しています。頑張ってください。
(2025年9月10日 再掲載)