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文房具 ~定規 1~

(2022年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。

春になると、よく、「どんな文房具が使いやすいですか?」と聞かれることが多いです。
そこで、今回は、チューモくんの定規類のコレクションを紹介します。

直定規、三角定規、分度器などは、ノートの上に置いたときに発見しやすいもの(無色透明だと見つけにくい)、数字が大きくて見やすいもの、目盛りがわかりやすいように工夫されているもの、起点(0の位置)が定規の端にあって測りやすいといった見やすさに加え、大きさや滑りにくい加工がされているなどの操作性も考えて選ぶとよいと思います。

<大活字>
もう製造されていないのですが、大活字の白黒反転の定規類は見やすいです。特に、分度器は他のメーカーのものよりも大きくて数字が見やすいので、弱視の子どもたちに好評でした。15センチメートル直定規は0ポイントの箇所に立ち上がりがあり、30センチメートル直定規は端から測れます
ただ、物差しは全体が真っ黒なので、「文字や線が定規の下に隠れてしまう」と言う人もいました。

<レイメイ>
レイメイの定規類は白黒反転していますが、透明な部分もあるのでノートの文字や線が全部は隠れません。5の倍数の数字は白抜きの丸で囲まれていて目立ちます。

<クツワ 1>
透明な定規ですが、5ミリメートル間隔の格子が描かれているので、ノートの上で見失うことは少ないと思います。数字が大きいこと、5の倍数の数字は色が違うこと、三角定規の角の部分に半透明の色が付いているので、角を合わせやすくなっていることが特徴です。直定規は、端から測れます。

<クツワ 2>
白黒反転の定規セット。黄色の半透明の定規も付いた5点セットです。三角定規は、レイメイよりも透明の部分が大きいです。また、1ミリメートルの目盛りは、5ミリメートルごとに長さが違っています。

<クツワ 3>
pumaとコラボした定規セットです。
定規の縁の透明部分に、定規の種類ごとに異なる色が付いているのが特徴です。
直定規は端から測れます。

<ソニック>
透明ですが、縁にオレンジのラインがあるので、ノートの上でも見つけやすいです。数字も大きく、白い丸に囲まれているので、数字とノートの文字が重ならず読みやすいです。
さらに、滑り止め加工もされています。

<トップバリュ>
トップバリュの分度器は10度単位で半透明の青が入っているので分かりやすいです。滑り止め加工もされています。

<コクヨ>
「ユニバーサルデザインステーショナリー」シリーズの直線定規です。
1ミリメートル単位の刻みが徐々に長くなっているので見やすいです。

<LABO 川島工房>
ネット販売で見つけた定規です。「23&78定規」といいます。
2、3、5、7、8ミリメートルの刻み線に数字が入っていて、一見ごちゃごちゃしていますが、実際に測ってみると、刻み線を数えなくても、黄色のテープが4センチ2ミリと、さっと読めてしまいます。ルーペを使いながら長さを測る必要がある弱視の生徒にとっては、測定までの時短に役立つのではないでしょうか。

<日本点字図書館>
青地に白で見やすい物差しです。目盛りが盛り上がっていて触読できるので、見えない人でも使えます。端から測れます。
作図セットは、見えない人用で、触って分かりやすいように、目盛りは5mm単位になっています。また、表面作図器(レーズライター)という、描いた線が浮き上がる道具を使うときに固定できるように、ピンを刺す穴が付いています。 
分度器は、基準になる直線を触って確かめやすいように、底辺部分が波形になっています。
写真では分度器の下にある、小さな穴のたくさん空いた定規のようなものは、ぶん回しです。コンパスの代わりに使います。

僕のコレクション以外にも、いろいろな工夫がされたものがありますし、「これが絶対に一番」という物差しや定規、分度器はありません。
自分が一番見やすい、使いやすいものを探して使ってください。

(2025年9月4日 再掲載)

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