文房具 ~コンパス~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
今回取り上げるのは、コンパスです。
手元を確認しながら作業することが難しいので、道具の操作が苦手という弱視の児童が多くいます。
算数の授業の中で、定規、分度器と並んで、コンパスも操作が苦手な道具の一つです。
円を描いているうちに、力加減でコンパスの脚の幅が変わってしまい、閉じた円にならなかったり、指先でつまんでコンパスを回すという動作そのものがうまくいかなかったりということが見られます。
そうした悩みがある児童に、コンパスの導入期に使ってみてはどうかというものを2種類紹介します。
一つは、レイメイ藤井の「ロックパス」です。
脚の付け根の部分に星形の部品が付いています。
この星を回すとネジが締まり、長さを測って脚を開いたところで、しっかり固定できます。
これを使えば、力の加減がうまくいかずに、円を描いている間に脚が開いていくことを防ぐことができます。
もう一つは、つまみ部分がくるくる回るキャップになっていて、そこを握ってぐるりと回す、ソニックの「スーパーコンパス くるんパス」です。
一般のコンパスの、細い頭頂部を指でつまんで回す動きが苦手な児童でも、簡単に円が描けます。
それぞれの児童の、苦手な様子を見ながら、使ってみてはいかがでしょうか。
気を付けてほしいのは、これらのコンパスは、あくまでも導入期のものだということです。
中学生になると、より精密な作業を求められるようになりますので、徐々に通常のコンパスに習熟していくようにしたいものです。
(2025年8月28日 再掲載)