卒業生インタビュー1(2回目)
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
令和4年度のサマースクールの保護者学習会に向けて行った、平成27年度に本校中学部を卒業した工藤星奈さんへのインタビューの3回中の2回目です。
チューモくん:前回は、モデルになるまでのお話をしてもらいましたが、今回は、どんな仕事をしたかについて聞かせてください。
工藤:初仕事は、MIZUNOのミズノケーンという白杖のモデルでした。顔は写っていないのですが、ワンピースを着た私が白杖を使っているシーンや手のアップが出ています。
MIZUNOにはご縁を感じているんです。というのも、私は、国体に2回出場したんですが、東京都選手団のウェアの提供をしてくださったのがMIZUNOでした。
それから、かすみがうらマラソンに、女優でヨガインストラクターの松本莉緒さんの伴走で出場するという企画のときに、MIZUNOからユニフォームと靴を提供していただいたこともありました。このときは、5キロメートルを28分39秒で走り、女子B-2クラスで1位を獲得しました。すごく縁があるところです。
チューモくん:そういえば、小さい頃から、地元のきみまち二ツ井マラソンに出ていたそうですね。そういうことからつながっていくことってあるんですね。
MIZUNOの白杖、ミズノケーンの仕事の次が資生堂ですか。
工藤:はい。ある日、突然の話ですが、資生堂150周年記念CM出演の声を掛けてもらいました。私でいいのかという思いと、わくわく感で「うわーっ」となりました。
チューモくん:錚々たる女優さんたちが出演する中で、ガイドメイクのシーンに出ていました。資生堂のガイドメイクは初体験でしたか。
工藤:実は、ガイドメイクは、筑波大学付属視覚特別支援学校(以下、筑波附属)時代に体験していたんです。寄宿舎に資生堂の方がいらっしゃって教えていただきました。そういうご縁もありました。
チューモくん:小さい頃からの夢が叶ってよかったですね。
中学部で関わった先生方は、秋田にいた頃は、モデル志望という話を聞いたことがなかったと言っていたのですが、今日、お話を聞くことができて、秘めてきた思いと、いろいろな経験が今のモデルの仕事につながっているんだなと感じました。
工藤:私も、こっちの方面(モデル)に進むとは思っていなかったです。
モデルの仕事をする中で、それまでの自分の経験から「縁」を感じるという工藤さん。もちろん、それらの経験が直接仕事につながったわけではないのですが、そういう気持ちをもって仕事に臨むことは、やりがいも感じられることだと思います。
次回は、秋田で生活していた頃の話を伺います。
(2025年8月18日 再掲載)