これも教材に~小銭入れ~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校で教材として使ってきたものや教材になりそうなものを紹介していきます。
今回は、硬貨がむき出しの小銭入れです。
コインホームは、1円玉から500円玉までの硬貨を、金種毎に挟んでおける小銭入れです。
1円玉、10円玉、100円玉は、5枚ずつ、5円玉、50円玉、500円玉は4枚ずつ挟むことができます。最大で2,775円を持ち歩くことができるわけです。
利点は、出したい金種がすぐに取り出せること。
小さな小銭入れの口を開けても、中が暗くてよく見えない上に、いろいろな硬貨が一緒に入っているので、出したい金種が探せず、レジやバスの料金箱の前で渋滞を引き起こしてしまうことがあります。
特に、低学年の子どもほど、小さな可愛いお財布を持ってきて苦労している様子が見られます。
このコインホームを、単独帰省でバス利用する生徒の指導時に紹介しました。
金種の位置が分かりやすので、視覚に頼らなくてもよく、指で硬貨をスライドさせるとすぐに取り出せるので、バスから降りるときの動作がとてもスムーズになりました。
それから、小学生のお金の指導でも使ってみました。指示した金額が取り出しやすい上に、1円、10円、100円が5枚ずつしか入らないので、600円(6円や60円も)以上の金額になるときに「5」の付いた硬貨を使わざるをえず、計算力も付きました。
他には、どんな使い方が考えられるでしょうか。
よいアイデアがありましたらお知らせください。
(2025年7月16日 再掲載)