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アプリの話~Be My Eyes~

(2022年 初掲載)

秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
このシリーズでは、本校職員から聞いたスマホアプリの話を紹介していきます。
今回は、スマホの向こう側にいる人が、自分の目の代わりになってくれるというアプリです。

チューモくん:ミヨシさんは、「Be My Eyes」というアプリを使っているそうですね。どういったものですか?。

ミヨシ:「Be My Eyes」は、視覚障害のユーザーがアプリを通して支援を依頼すると、目の見えるボランティアの人が、スマホのカメラを通して、こちらの目の代わりになってくれるアプリです。

チューモくん:どんな場面で使っていますか?

ミヨシ:自分は、まぶしさがあって信号が見えにくいときがあるので、信号の色を確認してもらうことがあります。

チューモくん:信号を見てもらうということは、すぐに出てもらわないと大変ですよね。そんなにすぐ対応してもらえるんですか?

ミヨシ:それが、結構すぐに出てもらえるんです。支援依頼すると、複数のボランティアに通知がいって、その中で一番先に出てくれた人の目を借りるという仕組みです。今まで、つながらなかったということはありません。安心して横断歩道を渡れていますよ。
それから、プラスアルファですけれど、知らない人と会話できるという楽しみもあります。

チューモくん:信号以外にも、いろいろ支援してもらえることがありますか?

ミヨシ:自分は、ほかの場面で使うことはそんなにないのですが、視覚補助が必要なときならどんな状況でも利用できます。例えば、一般的な例では、

  • 落としたものを見つける
  • 写真、絵や他の芸術作品を説明してもらう
  • 色を確かめる(自分が見てもらっている信号もそうですね)
  • 食品の消費期限を確認するなどラベルの表示を見る
  • コンピュータの操作を行う
  • 食料品などの買い物をするときの店の棚を見てもらう
  • 新しい環境や初めての場所の説明をしてもらう
  • 時刻表を見てもらって交通機関の到着や出発の確認する。

などに使われることが多いようです。

チューモくん:本当にちょっとしたことでも支援してもらえるんですね。

ミヨシさんには、視覚障害のユーザーの側からの話を聞きました。
では、見える人のボランティアの側はどんな様子なのでしょう。

視覚障害のユーザーが支援を必要とするとき、登録した人の携帯電話にお知らせが入ります。一番最初に反応した人が、そのユーザーに繋がり、2人の間で片道ビデオ通信が成立します。ボランティア側の映像は相手の画面には映りません。ボランティアの人は、ユーザーの携帯電話のカメラに写っているものが見えるようになり、その人を案内したり手伝ったりします。
ボランティアの登録者は世界に540万もいるので、24時間、日本語での対応が可能です。手が離せない時でも、他の誰かが代わりに電話に出ますから心配いりません。
また、電話が繋がる時間はボランティアの人の地域の時間帯の午前8時から午後9時までのみになっています。ボランティアになったら、24時間いつでも連絡が入るということではありません。

(2025年7月9日 再掲載)

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