110周年・もの ~サーモフォーム~
(2022年 初掲載)
秋田県立視覚支援学校オリジナルキャラクターのチューモくんです。
「チューモくん日記」では、本校やその周辺のことについて語っていきます。
秋田県立視覚支援学校は、令和4年度で創立110周年。
今回は、昔使われていた教材教具を紹介します。
サーモフォームを御存知ですか?
簡単に説明すると、プラスチックの板で立体図を作るものです。
原版の上にプラスチック製のシートを被せて、熱を加え、シートが柔らかくなったところで下からコンプレッサーで空気を抜いて原版とシートを密着させます。すると、原版の凹凸をとっても正確にコピーできます。金型の製造など、工業分野でよく使われています。
視覚障害教育分野では、点字の複写装置としてアメリカで開発されたものが日本でも使われるようになりました。
立体コピーよりもエッジが効いた凸図が作れる上に、数段の高さの違いも表現できるので、立体地図などを作るときに使われていました。
右の写真は、本校にあった、プラホーマーという名称の日本製サーモフォーム作成機です。昔は教材作りで活躍していたのでしょうね。
残念ながら、2010年に現在地、かがやきの丘に移転する際に廃棄となってしまい、実物は残っていません。
(2025年6月18日 再掲載)