自立活動だより3号

秋田県立聽覚支援学校自立活動部
令和7年12月15日発行NO．3

行事や授業での情報保障についてのアンケート結果について

小学部から高等部までの9名から回答がありました。ご協力、ありがとうございました。

①始業式や入学式などの行事（体育館）
（１）理解するのに必要なもの
音声
音声　
手話
手話＋文字　
手話＋文字　
音声＋手話＋文字
音声＋文字＋ロジャー
音声＋手話＋文字＋口形　　　　
音声＋文字＋口形＋ロジャー  　

（２）情報保障について困っていること
・文字情報が時々遅れて出てくる
・スクリーンの場所によって見づらいときがある

②避難訓練時
（１）理解するのに必要なもの
音声 　
音声
音声＋口形＋ロジャー 　　
音声＋ロジャー
音声＋手話
手話
手話
手話　　　
音声＋手話＋口形　

（２）文字も必要ですか。必要→２名
・風の音で聞き取りづらいときがあるから
・手話が追いつかない時に文字情報を頼(たよ)りにできるから

（３）情報保障について困っていること
・外だと声が聞こえづらいから、もっと声を大きくしてほしい。

③授業における情報保障
（１）理解するのに必要なもの
音声＋手話
音声＋口形＋指文字
手話＋指文字＋板書＋文字カード
音声＋手話＋指文字＋板書
手話＋写真やイラスト
音声＋手話＋口形＋指文字＋板書＋文字カード
音声＋手話＋指文字＋板書＋文字カード
手話＋指文字＋板書＋筆談
音声＋手話＋口形＋指文字

（２）困っていること
・たまに友達の声が聞き取れない。
・基本音声で話しているけれど、手話もつけた方がいいのか分からない（友達同士）。
・英語は発音をカタカナで板書してくれたら分かりやすいです。
・手話を教えてほしい。
・一部の授業では手話があまり使われていないので、音声認識アプリを使っています。
・手話をもう少し覚えてほしい。

〈結果から分かること〉
・特に授業では、それぞれが複数の手段を用いて工夫して理解している。
・場所や距離、手話力などにより、分かりにくい状況ができやすい。

担当の先生から

先生たちの手話について（A先生より）
毎朝、職員室で５分程度の手話学習会を行っています。学校でよく使う表現を中心に手話力を高めています。これは覚えてほしい！という手話があれば、Aに教えてください。手話を身に付けるには、日常的に手話を使う必要があります。だからこそ、きこえる先生との会話の中で手話を使うことで、先生の手話力も高まります。

避難訓練時について（B先生より）
避難訓練終了後、全校でまとめの会を行っています。消防署員の方のお話、校長先生からの講評は、手話通訳をしています。高等部生からは個々の依頼があり、ロジャーを使用したいとのことでしたので、今年度から使いました。何か要望があれば言ってください。できるだけ対応します。

行事の文字情報について（C先生より）
なるべくすべての音声を文字にするように心がけています。文字の大きさ、色など変えてほしいところがあれば教えてください。

もうすぐ冬休み～いくつクイズに答えられますか

❶　鍋料理を作るときに細かく仕切る人のことをなんと呼ぶでしょうか。
①鍋大将
②鍋奉行
③鍋隊長

❷　除夜の鐘は何回鳴るでしょうか。
①１８回
②１０８回
③１０８８回

大晦日の夜にお寺で鳴らす鐘のことで、１年に積もった煩悩をはらって新年を迎えるためのものです。煩悩…心を悩まし苦しめる心の動きのこと。「子煩悩」「煩悩を捨てる」といった表現もあります。

❸静電気が起こる理由はなんでしょうか。
①寒いから
②空気が乾燥するから
③日が暮れるのが早いから

答え
❶②鍋奉行
❷②１０８回
❸②空気が乾燥するから