自立活動だより4号
秋田県立聴覚支援学校自立活動部
令和8年3月6日発行第4号
補聴器や人工内耳の助成について
障害者総合支援法に対応した補聴器の購入
交付基準を満たしている場合、対象の補聴器を基準額の1割負担で購入できます。
| 級 | 交付基準 |
|---|---|
| 6級 | 両耳とも平均聴力レベルが70dB(デシベル)以上。 または片耳の平均聴力レベルが50dB以上、他側耳の平均聴力レベルが90dB以上の場合 |
| 4級 | 両耳とも平均聴力レベルが80dB以上。 または、両耳による最良語音明瞭度が50パーセント以下 |
| 3級 | 両耳とも平均聴力レベルが90dB以上 |
| 2級 | 両耳とも平均聴力レベルが100dB以上 |
メーカーによって、対象の補聴器が決まっています。
【重度難聴用耳掛け型を購入した場合の例】基準額71,200円の1割→負担額7,120円
障害者総合支援法の対象外の補聴器の購入
障害者総合支援法の対象外の補聴器を選んだ場合は、市町村の助成を使って購入します。
【重度難聴用耳掛け型を購入した場合の例】30万円-71,200円→負担額228,800円
(30万円の補聴器を購入したとき)
選び方
性能や聞きやすさ、デザインに応じて選びます。
推奨使用期間は一般的に「購入から5年」とされていますが、手入れをして長く使うこともあります。
・「私はワイデックスの方が自然に聞こえるかな!」
・「ぼくはフォナックの方がはっきり聞こえるよ!」
他に、18歳を対象とした難聴児補聴器購入費助成事業や人工内耳外部装置購入費用助成事業があります。
※身体障害者手帳がない軽中度難聴の場合、自己負担3分の1で購入できる助成制度があります。
※くわしくは市町村ごとの「しおり」で調べてみましょう。
自分から意思や要望を伝えていますか
交流先、お店、病院、市役所、職場体験・実習先、就職先などで、配慮してほしいことについて自分から伝えることが大切です。
合理的配慮は本人からの申し出が起点となります。
聴覚障害は特に目に見えない障害と言われています。つまり、あなたが何に困っているかが相手は分からない可能性もあります。
聴覚障害の合理的配慮の事例
【学校】座席の位置を、黒板が見やすい前方に変更する。
【お店】筆談やホワイトボードで対応する。窓口で順番を知らせるときは、アナウンスだけでなく身振りなどで伝える。
【職場】聴覚障害の人の面接に、手話通訳者や同行者の同席を認める。
Aさんの場合(高1)
自主研修の事前学習で、体験先にメールで自分の聞こえを説明し、ロジャーや話し方の依頼をしました。おかげで、ゆっくりと大きな声で話してくださり、必要な情報をしっかりと得ることができました。
Bさんの場合(高2)
お店で「聞こえない」と身振りで伝えたら、袋を見せたり、チラシを指さしながら説明したりしてくれました。これまで聞こえないことを言い出せなくてモヤモヤしている状況が多かったのですが、一歩踏み出せて自信につながりました。
Cさんの場合(高3)
大学入試共通テストを受験する際に、補聴器の使用、手話通訳の配置、情報の文字での提示、補聴器の予備電池の持ち込みなどの配慮を申請しました。事前に試験会場で手話通訳の方の位置や文字情報の提示の仕方などを確認する機会があったことで、当日は安心して試験に臨むことができました。