7号(中学校における実践紹介、冬の補聴器・人工内耳の管理、難聴児童生徒の出会いの場など)
2025年12月17日
発行:きこえとことば支援センター(秋田県立聴覚支援学校内)
中学校(難聴学級)における実践紹介
ろうなんの世界~視野を広げよう~(中1)
社会で活躍する難聴者(看護師、アスリートなど)の映像をもとに、生徒が共感し自分のことを話す場を作ることをねらった実践です。
難聴者が「困ること/工夫していること」、難聴者と自分との「共通点/相違点」といった視点を示し、考えを整理しています。これにより、生徒の体験を引き出しつつ、視野を広げることを目指しています。

「ドリームキャッチャー」で中学生生活をジャンプアップ!(中1)
インタビュー活動など周囲と関わる活動を取り入れ、生徒が「なりたい自分」や「今やるべきこと」など自分の考えを明確にすることをねらった実践です。
インタビューの相手や聞きたいことを考えるなど、自己選択、自己決定の機会を大切にしています。また、メモを取り、聞き取った内容を自分の言葉で復唱して確認することを求めています。

秋田県立聴覚支援学校ホームページきこえとことば支援センター内の「自立活動実践例紹介」にて詳しく掲載しています。
先輩と語る会の報告
12月12日(金曜日)、本校高等部専攻科の修了生を講師に招き、「これまでの経験と働くために必要なこと」をテーマに講演をしていただきました。本校生徒・保護者の他、県内から4名の参加がありました。
講演から
- 講師は愛知県の自動車部品メーカーに勤務。ものづくりへの関心と働きやすさが就職の決め手だった
- 学生時代の経験から、「体力・健康が大切」「寄宿舎生活」が一人暮らしに役立っている
- 仕事ではチームワークを大切にし、口形、身振り、筆談、UDトークなどを活用してコミュニケーションを取っている
- 分からないままにしないことが大切
冬の補聴器・人工内耳 の管理
雪で濡れたとき、結露への対応
雪で補聴器や人工内耳が濡れたり、室内外の温度差によって結露が起こり、チューブやイヤモールドに水がたまったりすることがあります。これは故障の原因につながります。
どうする?
- ティッシュでこよりを作り、チューブ等にたまった水を吸い取りましょう。
- 濡れたときは、しっかりと水分を拭き取り、乾燥させましょう。
- 外出時に乾燥剤の入ったケースを持ち歩きましょう(乾燥、外した機器の紛失防止)。
電池の管理
補聴器に使用する空気電池は、乾燥や二酸化炭素に弱く、冬は夏と比べて持ちが短くなります。
長持ちさせるために
- 換気を定期的に行いましょう。
- 補聴器から電池を外したときは、空気孔にシールを貼って保管しましょう。
- 寒いところでは発電の力が弱まります。手で温めてから補聴器に入れるとよいでしょう。
熱(高温)、静電気に注意
- 暖房の近く、日差しで高温になる窓辺などに置かないようにしましょう。
- 人工内耳は静電気に弱く、データが消えてしまうことがあります。静電気防止グッズや加湿器を上手に使用しましょう。
呼びかけへの反応などから、不具合に気付くこともできます。日常の様子観察を大切にしましょう
難聴児童生徒の出会いの場
本校では、通常の教育相談のほか、年間を通じて「子どもへの指導を通した担任、ご家族への支援」を行っています。年度初めに申込みを受け、ご希望に応じて月1回など定期的にお会いする形で、現在、県内の難聴児童生徒約35名が利用しています。
一人一人の依頼内容に応じて支援内容を設定し、各校に点在する難聴児童生徒をつなぎ、仲間づくりのための支援を大切にしています。
- 「もう1回言って」と言いにくいのは、自分だけだと思っていたから、他の人の考えを聞けてよかった。(小学生)
- Bさんや他の人の意見から、情報保障の内容(席の位置等)が違うことを初めて知りました。(中学生)
- 久しぶりに会えて良かった!体育着のTシャツがかっこよくてうらやましい。お互い運動部だから、けがに気を付けて、部活を楽しもうね!(中学生)
- 他の中学校やAさんがどのように過ごしているか知れてよかったです。先生によって対応(ロジャーなど)を変えるのはありだと感じました。(中学生)
中には、中学生グループの話し合いから、難聴理解学習の実施に結び付いたケースもありました。
お互いの存在を支えに、学校生活の工夫や将来の生き方等について考える機会になっています。
お知らせ
オンライン情報交換ルームのご案内
令和8年1月13日(火曜日)13時30分から14時30分まで
難聴のお子さんを担当している先生方がつながり、情報交換をしたり相談し合ったりします。参加希望の方は、1月7日までにお知らせください。
手話学習会(先生向け)のご案内
令和8年1月8日(木曜日)
習熟度に応じて、3グループに分かれて行います。参加希望の方は1月7日までに、自立活動部の加賀谷までお知らせください。
お問い合わせ
きこえとことば支援センター(秋田県立聴覚支援学校内)
【直通携帯電話】090-8784-6302
〒010-1409
秋田市南ケ丘一丁目1番1号
【聴覚支援学校】
TEL:018-889-8572
FAX:018-889-8575
E-mail:chokaku-s_shien@akita-pref.ed.jp