挑戦する先輩(ロールモデル紹介)
岡部祐介さん(平成19年度卒)

東京デフリンピック2025十種競技で 日本代表内定!
- 秋田県由利本荘市出身
- 中学一年までは地域の学校に通い、中学二年から秋田県立聾学校(中学部・高等部・専攻科)へ
- 筑波技術大学を卒業し、現在は会社員として働きながら、陸上・デフリンピックの選手として活動
幼少期はどんな子どもでしたか
小さい頃は、とにかく外で体を動かすことが大好きで、じっとしているのが苦手な元気いっぱいの子どもでした。走ったり、遊んだり、常に動き回っていたので、家族にも「落ち着きがなかったよね」と言われます(笑)。でも、聞こえないことで、相手の言っていることがわからず、もどかしい思いをすることもよくありました。
最初は、聞こえない自分のことが嫌だなと思うこともありましたが、陸上競技に出会ってからは、走ることや努力することでたくさんの人が応援してくれるようになり、自信を持てるようになりました。
「できないこと」に目を向けるのではなく、「できること」を一生懸命頑張ることが大切だと気づきました。
デフリンピックに期待すること、目指すことを教えてください
デフリンピックは、聞こえない人たちが世界を舞台に戦える大きな機会です。
僕はこの大会を通じて、「聞こえなくても夢は叶えられる」ということを伝えたいと思っています。
目標は、自己ベストを出して、メダルも獲得し、最後まで笑顔で競技を終えることです!
同じ聴覚障害をもつみなさんに伝えたいことはありますか
聞こえないことを気にして、自分にブレーキをかけないでほしいです。
好きなことや夢中になれることを見つけて、まずは挑戦してみてください。
「やってみたい!」と思うことがあれば、あきらめずに、どうしたらできるか工夫して挑戦してみて下さい。もしうまくいかなくてもチャレンジした経験は残るし、自分の人生の中での大きな力にもなると思います。頑張れば、きっといいことがあります!
デフリンピックとは?
聴覚に障害があるアスリートたちの国際スポーツ大会です。11月15日~ 26日、東京・福島・静岡を会場として開催されます。東京2025デフリンピックは100周年の記念すべき大会であり、日本では初めての開催です。
「耳」が聞こえなくても、参加者が不利にならないよう「目」でわかる様々な工夫がされています。
写真1ランプの光でスタートを知らせる/写真2審判の合図は笛だけでなく旗でも
〈引用〉写真1・2…全日本ろうあ連盟ホームページより https://www.jfd.or.jp/sc/deaflympics/about/


猿樂彩香さん(平成22年度卒)
東京デフリンピック2025女子100m ・女子200m ・リレー(4×100m、4×400m)で日本代表内定!