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4号(通常の学級における支援について2、中学部・高等部説明会の報告など)

小・中学校(通常の学級)における支援の工夫2

夏休みが終わり、学校ににぎやかな声が戻ってきました。大きな集団の中で聴覚障害をもつ
子どもたちが安心して学ぶための環境作りや支援の具体的な方法をご紹介します。

音楽の指導

一般的な配慮事項は以下のとおりですが、子どもの様子に合わせて「何を目標とするか」を検討
する必要があります。

  1. 指導用CDの聞き取りは困難な場合が多いため、はじめは先生の肉声(メロディ)とピアノ伴奏(リズム)から指導すると良い。
  2. 合唱では歌い出しが分かりにくいため、合図が必要。指揮者が歌う口形を見せる等。
  3. 難聴児向きな楽器はエレクトーンや鍵盤ハーモニカ等、目で見て正確に演奏できたかが分かるもの。特定の楽器の音色が苦手な場合も。

体育の指導

難聴の子どもは、平衡機能の障害を併せ持つことがあります。ぶつかりやすい、まっすぐに走れない、目を閉じると極端にバランスを崩しやすいなど注意が必要です(経験により上達が見込まれます)。
スタートの合図はホイッスルや雷管だけでなく、旗や身振りなど、視覚的に分かるものも使いましょう。大きな音を出す場合は、予告したり、予め音を確認したりすることで、耳と心理面への負担が軽減されます。活動によって補聴器を外したり、先生と距離があったりする場合は、指示や情報をどのように伝えるかを事前に確認しておきましょう。

「合理的配慮」と「※セルフアドボカシー」※障害のある当事者が必要なサポートを求め周囲と交渉、同意に至る技術のこと

子どもによっては、これまで支援を受けた経験が乏しいが故に「自分の困り感」に自覚がなかったり、
うまく言葉で説明できなかったりするのかもしれません。「どのような支援があれば自分は分かりやすいのか」を経験し「周囲に支援を求める力」を子どもが身につけられるように、安心して学べる環境づくりをしていただきたいと思います。

第3回一側性難聴児童生徒の集い

講師の櫻庭さんを含め参加者は12名。中には参加するのが2回目、3回目というご家族もいらっしゃり、「久しぶり!」「大きくなったね」などと会話を交わす様子も見られ、年1回顔を合わせる同窓会のようでした。ミニゲーム、体験談、質疑応答、フリートークと、とても和気あいあいとした雰囲気の中で会は進みました。
現在高校2年生の櫻庭さんからは、聞こえづらい感覚がなかった小学生の時と比べ、大きくなるにつれて学習面やコミュニケーション面で大変に感じる場面が増えたこと、でも、友達や先生、家族など絶対に助けてくれる人がいることなどのお話がありました。「意外となんとかなる!」という言葉がとてもたくましく、印象的でした。参加者の感想にもありましたが、実際の体験談を聞くことで見通しをもったり、経験や気持ちを共有できたりする場の大切さを感じた時間でした。

中学部、高等部・高等部専攻科説明会

聴覚に障害のある児童生徒の学びの場の一つに聴覚支援 学校があります。 本校では、中学部と高等部・高等部専攻科で説明会を開催します 。「どんな学習をしているのだろう」「説明を聞いてみたい」 等、 関心のある方は、お気軽にお申し込みください 。

中学部について

中学部の生徒は、 中学校に 準ずる教育課程と 教科等を合わせた指導 の教育課程で学んでいます。個別
の指導が多いため、他者の意見を取り入れる活動の場を工夫しています。

自立活動「自分のきこえと合理的配慮について」

高等部生徒との合同自立活動で、きこえにくさをどのように感じているのか・どんな配慮をお願いし
たいのか様々な意見を知ることができました。さらに、個別の自立活動で、具体的な場面を想定して必
要な配慮や情報保障について考えました。

中学部合同朝の会「ニュース紹介」

各クラスで、ニュース発表に取り組んでいます。その中からニュースを1つ選び、合同朝の会で 紹介
し 合います。相手に伝わる発表や聞き手に合わせた質問の仕方を考える機会にもなっています。

中学部説明会

9月27日(金曜日)9時10分から11時40分まで

授業参観や授業体験(本校生徒の授業)、生徒による学部紹介があります。

高等部について

普通科と職業科があります。職業科は毎年6月「実習週間」を行います。高1は校内で、高2以上は地域の企業等に通って実習をします。 実習後は、成果や今後の課題をまとめ実習報告会を行います。実習の善し悪しだけでなく、職場での関わり方や家庭での過ごし方、通勤時のマナー等を考える チャンスです。実習の振り返りにとどまらず、自分の適性について考えながら今後の生活の仕方や授業に臨む態度等を改善していきます。

高等部専攻科について

学校での授業と平行して定期的に実習を行うことができます( デュアルシステム) 。 実際の職場で経験を積めるのが特色です。

高等部説明会 

9月26日9時~11時20分まで

高等部専攻科説明会

9月26日13時30分から15時50分まで

専攻科生徒が職業科の説明をします。今回は説明と授業参観のみですが、随時受け付ける教育相談では授業体験を行います 。

オンライン情報交換ルーム

難聴のお子さんを担当している先生方がつながり、情報交換をしたり悩みを相談し合ったりできる「オンライン情報交換ルーム( zoom)」を開催します。 電話、ファックス、メールにて 、きこえと ことば 支援センター まで お問い合わせください。
期日・時間
10 月11日(金曜日) 15時45分から16時30分まで
11月27日(水曜日)15時45分から16時30分まで
1月9日(木曜日)14時から15時まで
内 容 (例) 自立活動、セルフアドボカシー 、情報保障、進路学習等

お問合せ

きこえとことば支援センター
〒010ー1409 秋田市 南ケ丘一丁目1番1号

直通携帯電話番号:090-8784-6302

聴覚支援学校
電話番号:018-889-8572

ファクス: 018-889-8575

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