高等部普通科では大学進学を目指す生徒にとって身近なロールモデルに出会う機会として、聴覚障害のある大学生の先輩から話を聞く「大学生に学ぶ」を大切にしています。今回の活動では、聞こえにくい自分を肯定的にとらえ、将来を前向きに考える原動力を蓄えることや、大学進学に向けた受験勉強への意欲を高めること、大学生活について理解を深めることをねらいとしました。
令和4年度高等部普通科を卒業し、現在は筑波技術大学産業技術科総合デザイン学科3年に在籍している藤原心華さんを講師としてお招きし、オンラインでお話を伺いました。生徒は事前に筑波技術大学のホームページに掲載されている藤原さんのWebマガジンの記事を読み、質問を準備して参加しました。




生徒の感想
【学習方法】
・苦手教科の学習方法や平日・休日の学習時間の確保の仕方など、参考になることが多かったです。
・一日に学習する内容を決めて取り組むことや、参考書を使って基礎をまとめる方法を自分も実践したいと思いました。
【筑波技術大学】
・自分が気になっている筑波技術大学に進学した先輩から貴重な話を聞くことができ、さらに興味が湧きました。
・筑波技術大学は、文字情報が確実にあり、学生や先生が手話でやり取りし視覚的に見て分かる環境が当たり前にあり、自分の考えを自由に伝えられるところが魅力的だと感じました。
・聞こえにくさについて考える講義があることも、将来を考えるきっかけになる大学だと思いました。
【大学生活】
・大学の講義だけでなく、寮生活やアルバイト、休日の過ごし方などについても知ることができ、大学生活へのイメージを具体的に広げる機会になりました。
【聞こえにくさの説明・環境を整える】
・スターバックスでのアルバイトの経験については、聞こえにくさを自分から周囲に伝え、相談しながら働きやすい環境を整えていったというお話がありました。周囲の理解や支えもあったと思われまが、自分から行動し、周囲に相談しながら課題を解決していく姿勢の大切さを感じました。
藤原さんは、本校在学中から何事にも積極的に挑戦し、粘り強く努力を重ねる生徒でした。周囲からの信頼も厚く、高等部3年生のときは、生徒会長として仲間をまとめてくれました。今回のお話では、高等部1年生と同じ寄宿舎生活の中でどのように学習時間を確保していたか、苦手な教科を克服するための工夫、進学先を決めた理由や奨学金の選択など大学受験に関わる具体的な経験を紹介してくださいました。また、聞こえにくい自分にどのように向き合ってきたか、アルバイト先で周囲と相談しながら理解しやすい環境を整えていった経験など、聴覚障害のある先輩としての大切なアドバイスもいただきました。生徒一人一人の質問に分かりやすい言葉で丁寧に答えてくださり、生徒にとって学びの多い大変貴重な時間となりました。