高等部では社会で活躍されている聴覚障害の先輩をお招きし、自立活動の時間に「先輩に学ぶ」を年2回実施しています。
この取組は、社会で活躍しているロールモデルに出会うことで、聞こえにくい自分を肯定的に捉え、将来に向けて前向きに歩んでいく力を育てることをねらいとしています。将来直面する課題やその対処方法、充実した生活の様子などについて話を聞くことで、卒業・修了後の生活について考えを深める機会としています。
第2回の「先輩に学ぶ」では、本校の卒業生であり、秋田県聴力障害者協会事務局長の加藤薫さんを講師にお迎えしました。加藤さんは秋田で行われた「デフリンピック応援イベント」の企画・運営のリーダーとして活動し、県内の聴覚障害者を一つにまとめ、大成功へと導いた方です。
今回は、「一度しかない人生をあなたらしくハッピーに」というテーマでお話ししていただきました。






生徒の感想
・「人生は一度きりだから前向きに生きる」という加藤さんの考え方がとても印象に残りました。聴覚障害者が生きやすい社会のために仕事を辞めたと聞き、その行動力に驚きました。私も加藤さんのように、明るく前向きに生きていきたいと思いました。
・加藤さんはとても人生経験が豊富で、どのエピソードも興味深かったです。もっと詳しく話を聞いてみたいと思いました。
・障害があってもできることはたくさんあり、人生は一度きりだから前向きに楽しくで生きることが大切だと改めて感じました。
・普段なかなか聞くことができない昔の学校の話を聞いて、今の時代とは違うと感じました。特に、手話や聾者・聴覚障害者への理解が、思っていた以上に十分ではなかったことにとても驚きました。
・学生のうちは勉強だけでなく、本を読んだりいろいろなことに挑戦したりして多くのことを学ぶ大切な時間だと思いました。
・部活動でも、練習だけでなく、周りの人とのつながりやチームワークが大切だと成長する上で必要だと思いました。
・私も将来への不安がありますが、その不安を減らすために今からできることに取り組んでいきたいと思いました。
・今の自分に満足せず、自分を高めるために失敗を恐れずに挑戦していきたいです。
・人への優しさや思いやりは信頼関係につながる大切なものだと思いました。日頃から家族や先生、友達など身近な人に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えていきたいです。
これまで聞こえない方同士の交流を大切にしながら「聞こえないこと」や「手話言語」への理解を広げる活動を精力的に続けてこられた加藤さんのお話は、生徒にとって安心感のあるものでした。ご自身の豊富な経験をもとにした具体的なお話に、生徒たちは興味をもちながら耳を傾けていました。
加藤さんが本校に在籍していた頃の学校の様子や、当時の聴覚障害者に対する社会の見方・考え方などについてのお話から、今の自分たちの環境との違いについて考える良い機会となりました。 「何事にも真剣に一生懸命取り組むこと」「失敗を恐れず挑戦する勇気をもつこと」「人を思いやる温かい心をもつこと」といった言葉は生徒たちにとって、これからの学校生活や将来を考える上での大切な指針になったと思います。