エンターキーを押すと、ナビゲーション部分をスキップし本文へ移動します。

ここから本文です。

令和6年度「かがやきの丘 ボランティア講座」が開催されました

講座の内容や参加者の感想をご覧ください。

令和6年7月30日(火曜日)・令和6年7月31日(水曜日)の両日、かがやきの丘3校の主催により 、 視覚障害児(者)・聴覚障害児(者)・肢体不自由児(者) の支援に関するボランティア講座を開催しました。
実際にボランティア活動にかかわっている方の講演を聞き、また視覚障害・聴覚障害・肢体不自由のある障害児(者)へのかかわり方について、 講話やVTR視聴、 擬似体験等を通して理解を深めました。
昨年よりも多い21名の方々が参加されました(1日のみの参加も含む)。 高校生、社会人と、 様々な年代の方が共通の目的をもって学ぶ姿が、主催側にとっても大きな刺激となり 、障害について知っていただくことの大切さをあらためて感じました。

講演会「赤十字防災セミナー 防災への備え」

講師:日本赤十字社秋田県支部 竹内 健司 氏

「被災した方がボランティアの力で気持ちを前向きにしてくれたことが活動の原点になった」という竹内さん。東日本大震災や能登半島地震、秋田県内の豪雨など、数々の被災地に足を運び実際にボランティア活動をした経験から、報道では伝わりきらない避難所の状況を語ってくださいました。
ボランティアというと「奉仕活動」と捉えられがちですが、「 本来は自発的な意思による行動」であるとして、「人に言われたからではなく自分でやるからこそ達成感がある」という言葉にも説得力がありました。
地震や火事と異なり、豪雨は天気予報やハザードマップなどの情報をもとにあらかじめ備えることができる災害。 折しも秋田県内が豪雨災害に見舞われた直後であったことから、受講者の表情も真剣そのものでした。災害に備えるためには①自助(自分や家族の身は自分たちで守る)、②共助(近隣や地域住民が互いに助け合う)、③公助(行政機関や公的機関による対応)が大切だけれども 、災害直後には公助 の機能が期待できないということを伺い 、自分たちにどのような備えが必要かをあらためて考える機会となりました。

聴覚支援学校「聴覚障害児・者の理解とかかわり方」

シミュレーション動画で「難聴の方には、どのようにきこえているのか」をイメージした後に、耳栓や音声を遮断するヘッドホンを使用して、きこえにくい 人の気持ちを理解する難聴擬似体験を行いました。体験後は「置いてきぼりにされているような気持ちになった」「聴覚障害は軽度でも聞き取りが困難だと痛感した」という感想が聞かれました 。周りの人が何を話しているのか分からないという状況で、非常に不安な気持ちになり疎外感を感じることや、文字やジェスチャーで教えてもらうと安心して嬉しい気持ちになるということを実感していただけたようです。 手話研修では、挨拶の手話や自分の名前を指文字で表現する練習に熱心に取り組んでいました。
近年ドラマやニュースで手話を目にする機会も増えました。今回の講座が、手話への興味の高まりや障害をもつ方とのコミュニケーションに役立てたら嬉しく思います。

秋田きらり支援学校「肢体不自由児・者の理解とかかわり方」

今年度のボランティア講座は、車椅子や手の不自由さ、足の不自由さの体験をしました。
身体が不自由な方と関わる際の留意点について、「コミュニケーションを大切にすること」「どのような介助が必要で、どのように介助してほしいか、を考えること 」「安全に留意すること」を学びました。
車椅子体験では、車椅子に乗る方、介助者の両方を体験しました。車椅子に乗る方の立場になり段差や狭い通路を体験したり、介助者になってどのように声を掛けたらよいか考えたりすることができました。 手足の不自由さの体験では、利き手と反対の手に軍手をし、シールを貼ったり、財布から小銭の 出し入れをしたりして、お互いの立場になって考えることの大切さを学びました。

視覚支援学校「視覚障害児・者の理解とかかわり方」

「見えない」「 見えにくい 」とはどういう状態なのか、視覚障害者の見え方や視野、その不自由さについて体験し必要な支援を考え ました。アイマスクをした相手に、広告に掲載されている品物の情報や紙の折り方を分かりやすく伝える活動では、相手が安心できるように、具体的に伝える大切さを知ることができました。アイマスクをした相手を誘導する「手引き」では 、誘導される役とガイド役を交代で行い、安全を確保するとともに、相手を気遣いながら丁寧に言葉を掛けて手引きする様子が見られました。

参加者の感想紹介

  • 障害のあるなしにかかわらず、ひとりひとり安心安全に暮らせる社会になってほしいと思いました。
  • 実際に不自由さを体験することで、どのような補助があれば生活しやすいか 、できるだけ本人が自分でできる形にするには何が必要かを考えることができて、とても勉強になりました。
  • 各講座で体験があったので、 特別支援学校に通っている人の気持ちが分かり良い体験になりました。
  • 実技を学び、わずかな段差や狭い通り、障害となるものが日常の生活の中に多々あることを知りました。今日学んだことが、障害をもっている人の役に立てればと思いました。
  • ボランティアへの関心が普段から高かったので、今回の講座はとても良いものだった。これからに役立てたい。

ボランティア登録について

かがやきの丘3校(視覚支援学校、聴覚支援学校、秋田きらり支援学校)では、学校支援ボランティアを募集しています。学習発表会等の行事でのサポートなど、幅広く活躍していただいています。今後もボランティアの皆様の力をお借りして、充実した教育活動にしていきたいと思っています。
次年度のボランティアを希望される方は下記へご連絡をお願いします(今年度分の募集は締め切りました)。

秋田県立視覚支援学校
電話番号:018-889-8571(担当:教頭、秋本)

本文はここまでです。エンターキーを押すと、本文の先頭へ移動します。
ページの先頭に戻る