令和7年度 無花果 199号
199号 2025年12月25日
学習発表会~秋聾祭~
テーマ「 ひとつの世界、たくさんの物語 ~にこにこ20人で協力しよう~」




たくさんの物語
教頭
小玉 幸子
「ひとつの世界、たくさんの物語〜にこにこ20人で協力しよう〜」。
今年度の秋聾祭のテーマは、高等部生と小学部生の合作によるものでした。各学部の発表や展示からは、一人一人の一生懸命な取り組みと確かな成長の姿が伝わってきました。保護者の皆様はもとより、来校された方々からも多くの称賛の言葉をいただきました。
幼稚部では「大きなかぶ」を家でも再現して遊ぶ姿が見られたそうです。小学部は「心をひとつに」を合い言葉に、友達と心を通わせました。中学部は練習を重ねるごとに上達し、自信を持って舞台に立つことができました。高等部は、自分たちの考えを出し合い、主体的に劇を作り上げる姿が印象的でした。発表に向かうまで、そして終わってからも、幼児から高校生という幅広い年齢の子どもたちに、さまざまな物語が広がりました。
今年は東京2025デフリンピックに向けて、特別な活動を多く行った年でもありました。卒業生を含む選手の活躍、その大いなる物語に、皆様も感激されたことと思います。また、本校が主管した東北地区聾学校卓球大会をはじめ、全国聾学校陸上競技大会・卓球大会でも、生徒たちは力を尽くして健闘しました。あきた総文2026に向けたプレ大会も行われ、とくに高等部生にとっては、忙しくも充実した機会となりました。
幼児児童生徒、ご家族、そして職員にとっても、今年一年、さまざまな物語の積み重ねがあったことでしょう。あらためて「たくさんの物語」というテーマは、私たちの生活や人間の成長そのものを見事に言い表していると感じます。
寒さが深まるこの季節、子どもたちの元気な姿や笑顔が心をあたためてくれます。新しい年も、20人それぞれに、すばらしい物語が紡がれていくことを願っています。
学習発表会
幼稚部「大きなかぶ」
幼稚部
大滝 侑以子
今年の幼稚部のステージ発表は「大きなかぶ」でした。全員そろって練習できた日は少なかったのですが、学校でも家庭でもセリフやダンスの練習をがんばり、「大きなかぶごっこ」で何度も遊びました。ナレーションの事前録音をしてくれた子どもいます。
本番では、8人全員がステージに並んで、「うんとこしょ、どっこいしょ」のかけ声が体育館に響き、無事に「大きなかぶ」は抜けました。子どもたちは、堂々とセリフを話したり、元気に伸び伸びとダンスを踊ったり、笑顔で返事をしたりすることができました。一人一人の力が合わさり、幼稚部全員で作り上げた素敵なステージになりました。

小学部「心をひとつに」
小学部
三國谷 明子
戯曲「青い鳥」をモチーフにした劇「青いとりをさがして」。劇中の競争心が強いけれど寂しがり屋のリュウと、責任感が強いけれど少し臆病なサヨは、どこか小学部の二人に重なるような・・・。冒険の途中の試練を乗り越えながら、互いを理解し協力することで、大切な絆と勇気の力を知った2人。たくさんのセリフを覚え、自分たちで演技も考えたステージ発表。これからも2人の間に青い鳥が宿り続けますように。

中学部「太鼓演奏『暁』への挑戦」
中学部
鷲谷 和
―今年の中学部の発表は太鼓。それも生徒4人だけでのステージを―
そう決めてから、中学部4名は、夏休み以降一生懸命太鼓の練習に励みました。どんなリズムを打つか、どんな曲にするか、期待と不安の中、何度も何度も繰り返し練習を重ねました。暑い、手が痛い、速くなる、遅れる、合わない、幾多の困難を乗り越えて、太鼓の準備から練習、片付けまで、できる限り自分たちでがんばりました。本番は・・・これまでで一番の最高の演奏となりました。

高等部「小さな仲間、大きな青春」
高等部
渡部 麗子
「自分たちで考えた劇をやってみたい」と、先輩の言葉から始まった今年度の劇。夏休み中もICTを駆使してやりとりを重ね、生徒全員のアイディアを盛り込んだ台本。いざ練習がスタートすると、「もっと面白くしたい」「このセリフは順番を変えた方が伝わりやすい」「ダンスの位置を指揮が見える体形にしたい」など、本番前日まで改善を重ね、達成感たっぷりの劇を作り上げました。まさに青春の真っただ中を感じる時間でした。

生徒会活動「一丸となって楽しんだ生徒会コーナー」
高等部3年
藤田 泰輝
生徒会コーナーでは、 「的当て屋」 を行いました。前日までルールやお菓子について相談したり、 必要な物の準備を分担したりしながら協力して取り組みました。当日はお客さんのたくさんの笑顔が見られ、 嬉しく感じました。私たちも楽しむことができました。来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

PTA活動「みんなが笑顔のランチランド」
小学部6年保護者
佐藤 紀恵
小学部の子どもたちが中心となり、 親子で一緒に取り組むランチランドは大盛況でした。 「いらっしゃいませ」 と元気よく店員さんになり、 「ありがとうございました」 との会話に笑顔が溢れていました。子どもの成長を実感し、親子や友達と過ごすとても素敵な時間になりました。今後も継続してほしいと願います。

各学部の学習 ・ 行事コーナー
幼稚部「りんごをとったよ〜秋の遠足〜」
田中 玲子
11月4日、秋の遠足に行ってきました。おうちの人と一緒に行く遠足はワクワクした気持ちでいっぱいでした。
果樹園には、りんごとキウイがいっぱい。赤や黄色のりんごを見て、「大きいりんごだね」「このりんごがいい」など、おうちの人とお話しながら収穫しました。そして、バスの中でも「早くお弁当食べたいな」と話していたお楽しみの昼食。お母さんが作ってくれたお弁当を食べている子どもたちは笑顔にあふれていました。天気にも恵まれた穏やかな秋の一日となりました。


小学部「力を合わせた宿泊学習」
山谷 裕太
今年は2年生1名、6年生1名、合わせて2名で宿泊学習を行いました。野外オリエンテーリングでは2人で協力しチェックポイントを探すことができました。館内で行ったレクリエーションでは、お互い勝っても負けても笑顔で楽しく遊ぶことができました。調理活動では安全に気を付けながらカレーを作り、たくさんおかわりをしました。2日目のザ・ブーンではたくさん体を動かして仲良く遊び、レストランでおいしいご飯を食べました。来年度の宿泊学習もとても楽しみにしているようです。


中学部「秋の校外学習」
鈴木 夏美
10月29日、校外学習で大曲方面に行ってきました。天気が心配されましたが、徐々に 日差しが差し込み心地よい秋空の下、秋田県立農業科学館とはなび・アムを見学してきました。農業科学館では、昭和初期の秋田の農村の様子が展示されており、見たことのない道具や人々の様子に関心をもったようでした。はなび・アムでは、実際の重さで作られた花火玉模型があり、生徒たちは「重い!」「持てない!」などと想像以上の重さに驚いていました。また、自分でデザインした花火の打ち上げ体験もでき、4人で協力して火薬の模型を並べたり、できあがった花火をモニターに映したりして楽しみました。秋田の文化に触れる、よい体験ができました。


高等部「校2修学旅行~一路順風~」
菅原 雅彦
11月5~7日の2泊3日、生徒2名と職員で大阪・京都を訪れました。
楽しみにしていたUSJでは、待ち時間を考えつつアトラクションへ。フライングダイナソーに挑戦した中島さんは普段見られない興奮した表情でした。佐々木さん念願のスーパー・ニンテンドー・ワールドでは、ゲームの世界に入り込んだようで圧倒されていました。
京都は天候に恵まれ、各々人力車や和装を体験しました。2人とも清水の舞台の大きさや三十三間堂の観音像の迫力に圧倒されつつ、先生に似た像も発見し楽しみました。
まばゆい金閣寺や大きな伊丹空港、カップヌードルミュージアム等、初体験てんこもりの3日間で語りつくせない思い出ができました。


支援部「難聴児童交流会~保護者会~」
加賀谷 衿子
地区ごとに行っている交流会で、家庭でのお子さんとの過ごし方を考える機会、保護者同士の情報交換の場とすることを目的に保護者会を行いました。そこで難聴当事者として体験談を紹介しました。家族に「何の話?」と聞いても「何でもないよ」と返されてさみしい気持ちになったこと、家族もその気持ちを理解し徐々に情報保障をしてくれるようになったこと、聞こえにくい自分を自覚したきっかけなど。
「我が家でもあります!」といった保護者からの声も聞かれました。聞こえにくいけれど知りたい、家族と分かち合いたいという子どもの気持ちを大切にしながら接していただければと思います。

寄宿舎「調理活動『さくさくパイ』づくり」
昨年度に引き続き、講師の先生をお招きし、寄宿舎生全員参加の調理活動を行いました。今回は、市販のパイシートを使い、ブルーベリーとチョコレートの「さくさくパイ」2種類を作りました。先生の説明を受けながら、めん棒でパイシートを伸ばしたり、カットして形成したりしました。打ち粉で顔が白くなったり、シュガーパウダーをかけすぎたりして大笑いし、和やかな雰囲気となりました。全員初めてのパイ作りでしたが、焼きたてのパイの味に大満足で、「おいしい!また作りたい!」との声が聞かれました。


PTA研修「事業所見学」
中学部1年保護者
髙橋 すみか
今回の事業所見学は、 旧赤平小学校校舎を活用して開設された就労継続支援B型事業所スクールファーム河辺でした。
室内には完全封鎖型の植物工場があり、 季節を問わず野菜等の栽培をしており、 また、 夏秋にはいちごの栽培もしているということでした。驚いたのは、 障害が重い方でもできるようにと、 例えば紙をセッティングしてボタンを押すだけで、 必要な形にカットしてくれる機械や、 AIを使ったデザインから選んで簡単にTシャツにプリントするなどの、 最新の機器を導入していたことです。またオンラインでつなぎ、 在宅での就労も可能だという点も斬新に感じました。
わが子がどんな作業ができるのか不安な気持ちでいましたが、 AIや様々な機器の発達が、 子どもの苦
手なところを救ってくれるのではと希望を持つことができた事業所見学した。

ニュース・トピックス
秋田県高校文化祭総合美術展
<絵画部門>
推奨「解き放った蝉」
高等部2年
佐々木琉加
<工芸部門>
推奨「草木染め吹き流し」
高等部2年
佐々木琉加
第62回全国聾学校陸上競技大会
一部男子やり投
第4位
藤田 泰輝
第24回秋田県特別支援学校総合体育大会プログラム画採用
小学部6年
佐藤 流星
第17回新聞きりぬきコンクール
特別支援教育の部
佳作
佐藤 巧海・佐々木琉加
寄贈のご紹介
○デジタルアセット様より
かがやきの丘障害理解イベントへご協賛
○株式会社ブロンズ新社様より
大型絵本「だるまさんが」
*お心遣いに感謝申し上げます。