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令和6年度 無花果 197号

No197 2025年3月7日

「交わる力」「つながる力」

佐々木校長の写真

校長 佐々木義範

第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025が令和7年11月15日から26日までの12日間、東京で開催されます。70から80の国や地域から約三千人の選手が参加し、21競技で競います。選手は全員聴覚障害のある方々です。デフスポーツの魅力や価値を伝え、人々や社会をつなぎ、『誰もが個性を活かし力を発揮できる』共生社会の実現を目指して行われる大会です。

本校では、横手市出身で2009年、2013年にデフバスケットボール(以下デフバスケと記載)日本代表選手であった石川友正さんをゲストティーチャーとして招いて、デフリンピックにかける思いと、ご自身のキャリアについてお話を伺いました。そして、生徒は石川さんと一緒にデフバスケを体験し、チームプレーの楽しさを味わいました。

また、NHKの「ニュースこまち」では、本校卒業生で由利本荘市出身の、岡部祐介さんのデフリンピックへの挑戦が放送されました。岡部さんは、2013年、2017年の2回、陸上の短距離種目で出場していますが、今回は十種競技での出場を目指しています。国士舘大学の陸上関係者の方々とトレーニングしている様子が放送されました。

お二人は、アスリートとして能力が優れていることはもちろんですが、それ以上に、人とつながる強い力をおもちであるということに心を打たれました。石川さんは、デフバスケにかける熱い思いで、現在はデフバスケ日本代表のチームリーダーとして代表選手の心をつないでいます。岡部さんは、自分からアポイントを取って大学の陸上部の関係者の方々に十種競技の助言をいただき一緒にトレーニングに励んでいます。

本校の教育目標に「交わる力」「つながる力」を育むことがあります。本校に在籍する児童生徒には、お二人の熱い情熱と「交わる力」「つながる力」をロールモデルとして、社会自立を目指して学んでほしいと思います。

秋田県立聴覚支援学校は、お二人の東京デフリンピックへの出場と活躍を願っています。

祝 卒業・修了

笑顔いっぱい輝いて

小学部6年担任 佐々木寿子、山谷 裕太

卓弥さん、瑞希さん、航さん、卒業おめでとう。

1年生の頃はとっても小さかった3人。今では最上級生として活躍するほどになりました。日々の積み重ねで、できることがぐんと増えました。心から嬉しく、誇らしく思います。4月からいよいよ中学生です。笑顔いっぱい、きらきら輝く3人でいてください。応援しています。

◇髙橋 卓弥
休み時間に自転車に乗ったり、友達となわとびをしたりしたのが楽しかったです。中学部でも、体を動かしたいです。
◇中川 瑞希
修学旅行がとても思い出に残っています。いよいよ中学生になります。中学部の制服を着て学校に行くのが楽しみです。
◇三浦 航
木曜日の図工と自立活動が大好きでした。冬は寄宿舎の生活を頑張りました。中学部でも勉強や生活を頑張ります。

小6写真

Do your best! 〜挑戦する気持ちを大切に〜

中学部3年担任 熊谷 風花

学級目標「Do My Best!」には、様々なことに全力で取り組み、悔いのない中学部生活を送りたいという結乃さんの思いが込められています。初めてのことにも臆せず挑戦し、失敗しても前向きに努力しようとするところは、結乃さんの良さです。これからも、たくさん悩み、学んで、成長していくことを願っています。

中3写真

◇高橋 結乃
中学部で一番の思い出は、修学旅行です。東京に初めて先輩と行ってたくさんの経験をし、大切な思い出ができました。

「lens」に込めた思い

高等部3年担任 鷲谷 和、畠山 皐

二人の名は、「蓮」さん。学級通信は「lens」に決め、「蓮」の複数形に「レンズ」をかけました。本質を見極める目をもち、自分を見つめ、時に広角や望遠、時にルーペのように柔軟な視野を、という思いを込めました。今、そのすばらしい眼をもって社会にでます。卒業おめでとう。

◇川邉 蓮
高総文祭の生徒実行委員として、他校の生徒と一緒にチラシなどを制作したことが思い出です。これまでの思い出を胸に、4月から社会人として頑張ります。
◇沼倉 蓮
一番の思い出は、修学旅行です。清水寺を男子3人で着物を着て歩いたことや、人生初のUSJも最高でした。

高3写真

私が好きだった場所

専攻科2年担任 赤平 成美、渡部 麗子

「学校で一番好きな場所」について書きました。幼稚部や高等部での思い出話に花を咲かせ、今まで過ごした日々が心に深く刻まれている様子でした。四月からの新しい世界でも、自分らしくいられる場所を見つけてください。

専2写真

◇長門 里紗
「土崎校舎の食堂」幼稚部の教室から外に出て、友達と話しながら食堂まで歩く時間がワクワクして好きでした。皆さん、ありがとうございました。
◇畠山 朱里
「寄宿舎の自室」学校が終わってクタクタになって寄宿舎まで帰り、自分の部屋に入ったときの空間がとても好きでした。今までありがとうございました。

各学部の学習・行事コーナー

「鬼は外!福は内!」心の鬼退治

幼稚部 菅原 研

ドンドンドンと、幼稚部棟に響く太鼓の音。音と共に現われたのは、大きな赤鬼と青鬼。その体には「やさいキライおに」「おふろイヤイヤおに」など、子どもたちが家族と描いた鬼の絵が。そう、子どもたちの心の鬼が、大きな鬼になって現われたのです。子どもたちは、手作りの升に入れた豆を、必死に鬼に向かってまきました。でも、いくらまいても向かってくる鬼に、子どもたちは涙顔。それでも、最後の気力を振り絞って「鬼は外!福は内!」。力いっぱい豆をまくと、たまらず鬼は去っていきました。子どもたちは無事に心の鬼を退治することができました。

楽しかったよ!スケート教室

小学部 新井 敏彦

12月5日(木曜日)、県立スケート場でスケート教室が行われました。はじめは、怖がりながらリンクを歩いていた子どもたちでしたが、県スケート連盟の成田直子先生から丁寧に教えていただいたおかげで、最後には5名全員が、自分のペースでリンクを歩いたり、滑ったりできるようになりました。スケートが初めての子どもも、経験のある子どもも、それぞれ上達し、「もっと滑りたい」と話すなど、スケートの楽しさを時間いっぱい感じることができました。

中1の交流学習について

中学部 会場 一幸

今年度は、栗田支援学校中学部生徒、秋田東中学校難聴学級生徒、視覚支援学校中1生徒とそれぞれ交流学習を行いました。

そのうち、栗田支援学校中学部では九月に油吸い取りパックづくり、一月に雪山づくりの作業学習に参加してきました。普段は一人で作業学習を行っていますが、交流先では多くの生徒や職員がいる集団の中で作業に取り組みました。先輩の指示を聞いたり、やり方を見て確認したりしながら準備や作業、片付けを行うなど、将来「働く」ことを見据えた経験を積むことができました。今後も交流を続けていきたいと考えています。

先輩に学ぶ〜旧デフバスケットボール日本代表選手 石川友正さん来校〜

高等部 小玉 暁子

石川さんの生い立ちや今年秋に開催されるデフリンピック東京大会等について教えていただきました。石川さんはどんな困難にも負けず、志を高く持ち続けて努力し、デフリンピック日本代表選手になられたことを知り、生徒は驚きと感動を抱いていました。また、実際のバスケットボール交流では、サインを活用したバスケットボールの分かりやすさを体感したり、集団でプレーする楽しさを味わったりして、充実した時間を過ごすことができました。

東京で開催されるデフリンピックに出場する同じ聞こえにくい仲間を応援しようとする気持ちが高まると同時に、生徒たちが自分の将来を前向きに考える機会にもなりました。

秋田大学手話サークルとの交流〜舎外活動〜

寄宿舎 加藤 智子

交流の写真

秋田大学手話サークルの学生3名と寄宿舎生4名で、秋田駅周辺にて買い物や食事をしました。学校外での交流は初めてです。女子は本屋で一緒に本を探して購入したり、プリクラ撮影をしたりしました。写真に文字やスタンプを入れ、お互いに盛り上がっていました。男子は積極的に大学生と会話を楽しみ、自分の好きな食事を注文したり、ピザを交換し合ったりする光景も見られました。「大学生と一緒の外出は新鮮だった」「積極的にコミュニケーションできた」との感想が聞かれ、楽しい交流の様子が伺えました。
同世代の人とのコミュニケーションは貴重な交流の機会なので、今後も続けていきたいです。

支え合えるPTA活動を

PTA副会長 髙橋 すみか

今年度は久しぶりに学習発表会でランチランドが設けられ、在校生も卒業生も保護者も、みんなが笑顔になる温かい時間となりました。コロナ禍以前のPTA活動を思い起こすことができるひとときではありましたが、ここ数年の会員の減少を考えると、今後は「以前と同じ」にとらわれることのない活動が大切になってくると考えています。

大きなことはできないかもしれませんが、今後もPTAが「困ったときには支え合える」「一人じゃないんだと思える」、そんな存在であり続けてほしいと思っています。

PTA会議の写真

ニュース・トピックス

第22回秋田県特別支援学校文化祭

第22回わくわく美術展(自由作品部門)

優秀賞「木にとまっているおにやんま」高等部1年 佐々木 琉加
佳作「とりどりフクロウ」中学部1年 佐藤 巧海
佳作「あつまれ!ともだちの森」小学部合同 藤谷 咲代子、佐藤 流星、髙橋 卓弥、中川 瑞希、三浦 航

令和6年度みんなの写真展

優秀賞「買おうかな」高等部1年 中島 琴音
優秀賞「夢か幻か」高等部専攻科2年 長門 里紗

寄贈のご紹介

○デジタルアセット様、秋田東ロータリークラブ様、有限会社桑原電設様より

様々な御寄贈をいただきました。お心遣いに感謝申し上げます。

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